DUO Select 例文解説メモ #301
DUOセレクトの例文301本目です。
properを使った日本語表現として「プロパー社員」「プロパーカード」といった表現を使うことがあります。これも自分自身という語源から理解できますね。
proper
「適切な」「ふさわしい」「固有の」等の意味を持つ多義語の形容詞となる。property(財産)のところでも少し触れているが、語源を辿ればラテン語のproprius(自分自身の)というところから来ている。「自分自身」という意味が拡張されて「あるべき所に所属」というコアイメージから、下図のようにproperの意味の広がりを想像するとよいと思う。この例文で使われいている「適切な」という意味は「あるべき所」というニュアンスから想像できると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文360:proper(適切な)
as a result
「結果として」という意味の表現。頻繁に出てくる表現なので一度は聞いたことがある表現だと思う。as(イコール)となるので「適切な手段に従わなかった結果=悲劇が起こった」となり冒頭の意味になることが分かると思う。よく出てくる形なので、as a resultという形で覚えてしまえばよいと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文278:as a result of…(…の結果として)
tragedy
「惨劇」「悲劇」等の意味を持つ名詞。語源は、ギリシャ語でtrago(ヤギ)+oide(歌)→「ヤギの歌」ということ。ギリシャ悲劇で怪物サテュロ(上半身が人間、下半身がヤギ)に扮して歌う俳優がヤギの皮を着ていたことから、冒頭の意味につながっている。
残念ながら、語源を覚えてもあまり有用ではない印象なので、例文暗唱を通じてそのまま単語を覚えてしまうのがよいと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文476:tragedy(悲劇)
occur
「発生する」「起こる」等の意味を持つ動詞。語源は、oc(向かって)+cur(走る)→「その方向に向かって走る」ということ。ここから「何かが発生する」といったニュアンスとなり前述の意味につながっている。
なお、語根cur(走る)を持つ単語にはcurrent(流れ)、DUO3.0で出てくるcurrency(通貨)等があり「流れているもの」という感覚が伝わってくる。そこから、「何かが(自然発生的に)起こる」「考えが浮かぶ」という意味合いもoccurにはある。
この例文では、適切な手段に沿ってないので、自然な流れとして悲劇が起こったというニュアンスになると思う。
なおlongmanには、occurは少しフォーマルな単語となり、「起きる」という意味においてはhappenを日常的に使うことが多いとの説明がされている。また、行事が行われるという意味ではoccurは使えず、take place等を使うと説明されている。この辺りの感覚はoccurが「自然に」という感覚から理解できると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文198:it occurs to A that…(…がA(人)に浮かぶ)
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