DUO Select 例文解説メモ #114
DUOセレクトの例文114本目です。
文法的には独立分詞構文を使った例文になります。
全体
it will cost you less to own a house than to rent itという部分がちょっと分かりにくいので補足する。itは文法的には仮主語で赤字部分(家を借りるより所有すること)を指す。そして、it will cost youで「あなたにコストがかかる」という意味なので、それにless(少ない)を加えてit will cost you lessという表現になる。
そのため、全体を通して、it(家を借りるより所有すること)はcost you less(あなたにコストが少なくかかる)となり、意訳すればDUOセレクトの和訳となる。
according to…
「…によれば」「…に従って」「…次第で」等の意味を持つ表現。文法的には、慣用的に使われる独立分詞構文の一つとなる。この表現で使われているaccordingは動詞accordの現在分詞形で、語源は、ac(~の方へ)+cord(心)→「(自身の心を)相手の心の方へ持っていく」ということ。ここから、①相手に許可や敬意などを与える、②人やモノと一致させる(調和する)、といった意味を持つ動詞となっている。そのため、according to…という形で「…に合わせて」「…に同意して」というようなニュアンスとなり意訳すれば冒頭の意味につながるのが分かると思う。
なお、accordを使った身近な単語としては、アコーディオン(accordion)という楽器があるが、これは和音(音高の異なる楽音を同時に鳴り響かせたときに生じる合成音)が出せる楽器という意味。複数の音を同時に鳴らした合成音という部分がaccordの持つ「…に合わせる」という意味に通じているのが理解できると思う(名詞のaccordには和音という意味もある)。また、契約書を読む機会が多い人は、in accordance with…(…に従って)という表現をよく目にすると思うし、副詞形のaccordingly(それに応じて)という単語もたまに文章で見かけることがあると思う。
説明が長くなってしまったが、上述で説明したように「相手(対象)の心に合わせて」といったニュアンスとaccordの紐付けを意識しながら、例文暗唱に取り組むとよいと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文449:according to…(…によれば)
calculation
「計算」「予測」等の意味を持つ名詞。語源はcalcuim(カルシウム)でできたチョークに由来している。昔の人は、地面にチョークで考えを書いたり計算したりしていたことから、冒頭の意味につながっている。なお「予測する」という意味については「色々な事実を使って推測する」というニュアンスになるので、前述の語源イメージとも合うと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文167:calculate(計算する)
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