DUO Select 例文解説メモ #139
DUOセレクトの例文139本目です。
kind ofやsort ofは明言せずに内容をぼかすときによく使われます。
日常会話や海外ドラマでも頻出します。
sort of…
「ちょっと…」「多少…」等の意味を持つ口語表現。DUOの例文には出てこないが似たような表現としてkind ofがあり、ここに分かりやすく説明されているので気になる方は一読をお勧めする。
なお、sortもkindも「種類」という意味を持っており、sort of…、kind of…で「…の種類」という意味となる(What kind of…?という表現から理解できると思う)。感覚的な話をすると「…の種類」という表現を間に差し込むことで明言せずにちょっと内容をぼかしているのだと思う。
この例文の場合、I felt nervous(神経質になった)と言わずに、I felt sort of nervous(神経質の種類を感じる)と表現することで、明言を避けて「何となく」「ちょっと」等のぼんやり感を生み出している。日常会話でも頻繁に使われる表現なので、感覚をしっかりと掴んでおきたい表現の1つ。
▶️(参考)DUO3.0の例文315:sort of…(ちょっと…)
nervous
「神経質な」「緊張している」「神経の」「イライラさせる」等の意味を持つ形容詞。名詞nerveの形容詞形となる。
nerveは「神経」「(不可算で)度胸」「(不可算で)図々しさ」「(複数形で)神経質」「(複数形で)神経過敏」等の複数の意味を持っているが、語源的には「腱」「楽器の弦」等の意味から始まっており、そこから「神経(脳と体を繋げる線)」という意味を持つようになったらしい。
そのため、①腱・弦の持つガッチリとした線のイメージ→「(不可算で)度胸」「(不可算で)図々しさ」、②脳と体を繋げる線→「神経」、③か細い神経が集まった状態(複数形)からもたらされる性質→「(複数形で)神経質」「(複数形で)神経過敏」といった具合に前述の意味につながっているのだと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文372:get on one’s nerves(~をイライラさせる)
at first
「最初は」「初めは」等の意味を持つ表現。分解して考えれば、at(点)+first(最初)→「最初の点で」となり、冒頭の意味につながっている。同表現は状況が変化することを示唆し、その変化を対比するときに使う表現となる。
具体的にはこの例文のように、最初は緊張したが、最後はそれに慣れたといった具合に状況が変わるケースで使われることが多い。単に最初というのであれば、first, firstly, to begin with, first of all, initiallyなどが使えると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文081:at first(最初は)
be/get used to…
「…するのに慣れている」という意味を持つ表現。分解して考えれば、be(状態)+used(慣れている)+to(方向・到達)→「…することに慣れている」ということ。be動詞(状態)の代わりにget(変化)を使えば、慣れている状態ではなく慣れるという変化を表すことができる。
また、似たような表現にused to…(以前はよく…した)という表現が出てきているので混乱しないよう要注意。記憶が曖昧な方はリンク先の内容を読み返して頂ければと思う(usedが慣れているという意味を持つ理由もわかると思う)。
▶️(参考)DUO3.0の例文534:be used to…(…するのに慣れている)
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