DUO Select 例文解説メモ #092
DUOセレクトの例文92本目です。
この例文で出てくるto the bottom of…(…の底に)という表現ですが、to以外にもat(点)やin(範囲)を使うこともあります。使用する前置詞によってどのように意味合いが変化していくのかも意識しながら例文暗唱をするとよいと思う。
blow up
「爆破する」「(風船・タイヤ等を)膨らませる」「(災害や問題等が)突発する」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、blow(風が吹く)+up(上に)→「上に向かって風が吹く」ということ。ここから、①上に向かって激しく破壊(下図のイメージ)→ 「爆破する」、②大きくなるように吹く→「膨らませる」、③比喩的に①を捉えて→「(問題などが)突発する」といった具合に冒頭の意味につながっている。
なお、この表現で使われている動詞blowは語根bl(吹く)を持っており「風が吹く」「息を吹く」といった意味がコアとなる(日本語でも髪をブローするというのでイメージはできると思う)。そしてここから、吹き飛ばすといったニュアンスにも派生し「台無しにする」「激しく破壊する」等の意味も持つようになっている。
▶️(参考)DUO3.0の例文094:blow up(爆発する)
sink
「沈む」「悪化する」「低下する」等の意味を持つ動詞。不規則動詞で、sink – sank – sunkと活用し、ここでは過去形として使われている。日本語でも台所の流しのことをシンクと普通に呼ぶので、そこから「沈む」というニュアンスは感じられると思う。
また、もともとは水の中に沈むという意味だったが、冒頭で述べた「悪化する」「低下する」のように比喩的に沈むという意味も持つ動詞となっている。
▶️(参考)DUO3.0の例文474:sink(沈む)
at/in/to the bottom of…
「…の底に」という意味の表現。前置詞として何を選択するか(at(点)、in(範囲)、to(到達))は話者の視点や文脈によると思う。
この例文の場合は、船が沈んで底に到達したというニュアンスなので、 to(到達) がしっくりくる。使用する前置詞によってどのように意味合いが変化していくのかも意識しながら例文暗唱をするとよいと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文168:at/in the bottom of…(…の底に)
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