DUO Select 例文解説メモ #056
DUOセレクトの例文56本目です。
コロナ(covid 19)も crisisの一種と言えるかもしれませんね。
president
「大統領」「社長」等の意味を持つ名詞。語源は、pre(前に)+sid(座る)+ent(名詞語尾)→「正面に座る人」ということ。ここから、組織のトップという意味合いとなり冒頭の意味につながっている。この例文の場合は文脈から「大統領」という意味になる。
▶️(参考)DUO3.0の例文029:president(大統領)
bring about
「(変化を)もたらす」「(変化を)引き起こす」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、bring(持ってくる)+about(周辺)→「周辺に何かを持ってくる」ということ。周辺に持ってきたものは徐々に内部へ浸透していって変化をもたらすトリガとなることから、冒頭の意味につながっている。
少し分かりにくいと思うので、この例文に沿って考えると次のようになる。The president(大統領が医学の飛躍的発展)はa solution(解決)を周辺に持ってこれなかった。a solution(解決)するためには、色々な過程を踏んで対処する必要があることからbring about(周辺に持ってきた)という形で表しているということ。
なお、bringはcomeと同じく目的地に向かうというイメージだが、それに物や人の移動が伴うのがポイントとなる。この辺りについては、大西先生の本に詳しく説明されているので一読をお勧めする。
▶️(参考)DUO3.0の例文052:bring about((変化を)もたらす)
solution
solutionは辞書で引けば分かるように「解決策」「解決」「正答」「溶液」等の意味を持つ名詞となる(最初の意味で覚えている人が多いと思う)。語源は、solut(緩める、切り分ける)+ion(名詞語尾)→「固まったもの緩めて切り分ける」ということ。
ここから、①問題を緩めて切り分けること(解くこと)→「解決策」、②問題を切り分けていき(解いた結果)残るもの→「正答」、③固体を緩めたもの→「溶液」という具合に前述の意味につながっている。
▶️(参考)DUO3.0の例文430:resolution(決議)
crisis
「危機」「難局」等の意味を持つ名詞。語源は語根cri(ふるいにかける)を持っており、そこから「事態が良い状態または悪い状態に変わる転換点」といったニュアンスを経て冒頭の意味につながっている。流れとしては、ふるいにかけてどちらに転ぶかを判断するといったイメージとなる。
なお、Longmanには2つの意味が掲載されており、①事態がこれ以上悪くならないように今抱えている多くの問題を早急に解決しないといけない状態、②病気などが最悪な状態になるとき、とある。
参考までにWikipediaのFinancial crisisのリンクを貼っておく。過去のcrisisも載っているので時間がある時に見てみると面白いと思う。直近で言うと、トルコショックが「Turkish currency and debt crisis, 2018」として載っている。
▶️(参考)DUO3.0の例文134:crisis(危機)
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