DUO Select 例文解説メモ #065
DUOセレクトの例文65本目です。
句動詞の目的語の位置についても注意を傾けたいところです。
come across
「(人に)偶然会う」「偶然見つける」「印象を与える」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、come(来る)+across(交差するように)→「交差するように来る」ということ。ここから、十字路でばったり出くわすというイメージとなり「偶然」というニュアンスが生じ冒頭の意味につながっている。
なお、「印象を与える」という意味については、視点を変えてacross(交差するように→横切って)と考えると理解しやすいと思う。具体的には、come acrossで「何かが横切って自分のところに来る」→「印象を与える」ということ。
似たような意味を持つ表現として、run into(DUO3.0で出てくる)やbump into(後の例文で出て来る)があるが、どちらかというとcome acrossの方が少しフォーマル度が増すような印象がある(よりフォーマルな表現としてはencounterがあり、longmanにもそのような説明がされている)。
▶️(参考)DUO3.0の例文524:come across(偶然見つける)
article
「記事」「条項」「品物」「冠詞」等の意味を持つ多義語の名詞。語源は、はarti(ピッタリ合う)+cle(指小辞)→「何かをピッタリ合わせる小さなモノ」ということ。ここから、「小さな接合部」「区切られた部分」「より大きなものに結合するもの」といったニュアンスとなり、冒頭の意味につながっている。同語根を持つ身近な単語としてはarm(腕)があり、腕は「肩と関節で接合され、より大きな体につながる部分」であることを考えるとイメージしやすいと思う。
冒頭の意味を少し補足すれば、①新聞や雑誌で区切られた内容→「記事」、②契約書内で区切られた各項目→「条項」、③同類のものの一部→「品物」、④名詞やフレーズにつながるもの→「冠詞」ということ。文章だと少し分かりにくいと思うので、マインドマップ風にまとめた図を下に示す。
▶️(参考)DUO3.0の例文018:article(記事)
tear out
「切り取る」「破り取る」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、tear(引き裂く)+out(外に)→「引き裂いて外に出す」となり、冒頭の意味につながっている。動詞tearは不規則動詞となるので活用は tear – tore – tornとなる。この例文ではtore it outという過去形で使われている。
なお、tearは「涙」「泣く」という意味もあるが語源は全く別なので要注意。また、目的語itの位置が気になる人はこちらの記事を読んで頂ければ理解いただけると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文530:tear up(びりびりに引き裂く)
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