DUO Select 例文解説メモ #353
DUOセレクトの例文353本目です。
decade
「10年間」という意味の名詞。語源は、接頭辞deca-(10、10倍)を持っていることから冒頭の意味となっている。なお、同接頭辞は語根dec(10)から派生したものとなっており、10分の1を表す接頭辞deci-も存在している。
残念ながら接頭辞deca-を持つ身近な単語はないが、deci-の方であればdeciliter(デシリットル)があるので、小学校の理科の授業で1デシリットルは1リットルの10分の1というのを覚えていれば、そこからdeci-(10分の1)を連想できると思う。
また、語根dec(10)を持つ単語としては、decimal(10進数)、decibel(デシベル)等がありどれも10に関係した単語となっている。なお、この例文の場合は、for decadesと複数形となっているため「数10年」という意味になる。
▶️(参考)DUO3.0の例文409:decade(10年間)
struggle
「闘争」「奮闘」「争い」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源は不明なので素直に覚えるしかないという印象の単語。DUO3.0では動詞の意味(自動詞しかない)で出てくるのでそちらの内容も読んで頂けると記憶が定着しやすくなると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文444:struggle(奮闘する)
colony
「植民地」という意味を持つ名詞。語源は、語根col(動き回る)を持っており、そこから「人々が動き回る」→「新しい場所を耕して居住する」というような意味合いに派生して冒頭の意味につながっている。
同じ語根を持つものに、DUO3.0で出てくるcultivate(耕す)、前の例文で出てきたculture(文化)等の単語があるのでこの辺りを意識しながら紐付けしておくとよいと思う。説明不要かもしれないが「植民地」は「国外に移住者が移り住み支配下にした新領土」といった意味になるので、語源からのイメージとも一致すると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文432:colony(植民地)
declare
「宣言する」「断言する」「申告する」等の意味を持つ動詞。語源は、de(強意)+clare(叫ぶ)→はっきり叫ぶ→「公にする」ということ。
ここから、①状況や真実等を公にする→「宣言する」、②意見や気持ちを公にする→「断言する」、③自身の所得などを公にする→「申告する」といった具合に冒頭の意味につながっている。なお、語根clare(叫ぶ)は、スペルは異なるが前の例文で出てきたclaim(主張する)やcouncil(議会:共に呼びあって集まる)と同じ語根となる。
ちなみに、スペルが似ているclear(クリアにする)もこの語根に由来する単語となっており、「はっきり言う」→「(見た目を)はっきりさせる」というような意味に派生して「クリアにする」という意味につながっている。語源から分かるように比較的フォーマルな単語となるので日常会話で使われることはあまりない印象だが、身近な例としては名詞形のdeclarationというのが、customs declaration(税関申告書:入国時に書く書類の一つ)という形で使われている。
▶️(参考)DUO3.0の例文432:declare(宣言する)
independence
「独立」「自立」等の意味を持つ名詞。語源は、in(反対)+de(下に)+pend(吊るす)+ence(名詞語尾)→「何かに吊るされない」ということ。前の例文で出てきたdepend on(…に頼る)の説明を読み返してもらえれば分かると思うが、「…に吊るされている」というイメージから「頼る」「依存する」という意味になっている。
そのため、これに反対の意味を表す接頭辞inと名詞語尾の接尾辞enceを付加したものと考えれば、「何にも吊るされていない状態」→「何にも頼ってない状態」となり、冒頭の意味につながるのは自然と理解できると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文432:independence(独立)
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