DUO Select 例文解説メモ #113
DUOセレクトの例文113本目です。
mind if…?に対する返答は要注意です。例文暗唱を通じて感覚化してしまうのが良いと思います。
Mind if…
「…して頂けますか?」「…しても良いですか?」等の意味を持つ表現。Do you mind if…という表現の命令形と考えればよいと思う。なお、この表現で使われている動詞mindは「気にする」という意味を持っており、直訳すれば「…することをあなたは気にしますか?」ということ。
そして、この例文のようにif節内が「自分が何かをやる」という内容であれば「(自分が)…することをあなたは気にしますか?」→「…しても良いですか?」という許可を求める表現となる。
なお、ここで使われているifは「~かどうか」という意味になる。この例文に沿って考えれば「私が百科事典を借りるかどうか」ということ。なお、丁寧に言う場合はWould you mind if…のようにwouldを使う(相手の意思を表すwillにして、さらに過去形にして距離を取ることで丁寧さを表すことができる)。この例文は命令形になっているので親しい人に対して使っているシチュエーションだと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文201:Do you mind if…(…して頂けますか?)
borrow
「借りる」「借用する」等の意味を持つ動詞。語源は「隠す」「保護する」といったことに由来しており、一時的に借りたものに対して保険をかけて保護し、万が一、紛失した場合にその対価で返すというような意味合いで使われていた単語となる。
後に「保険をかけて保護」という意味合いが徐々に弱まり「借りたものを確実に返す」という現代の意味となっている。紛らわしい単語にrent, lendがあるので、それらの簡単な使い分け方法を下記に整理しておく。なお、例文暗唱の際には「借りたものを確実に返す」という感覚を意識すると良いと思う。
- 貸借にお金が発生する場合:rentを使う(貸し借りどちらにも使える)
- 貸借するものが移動できない場合:useを使う→トイレを借りるとき
- 貸借するものが移動できる場合:貸す場合はlend、借りる場合はborrowを使う
▶️(参考)DUO3.0の例文543:borrow(借りる)
encyclopedia
「百科事典」という意味を持つ名詞。語源は、en(中に)+cycle(円)+pedia (教育)→「教育という循環の円に入れる」ということ。ここから、一般的な教育を意味するようになったが、これが「学習するときに参照するもの」といった意味合いに変化して冒頭の意味になっている。身近な例としては、wikipedia(インターネット百科事典)があるので、比較的意味がイメージしやすい単語だと思う。
なお、wikipediaは、wiki(ハワイ語で速い)とencyclopedia(百科事典)をかけて作られた造語となる。
▶️(参考)DUO3.0の例文012:encyclopedia(百科事典)
look up
「(本などで)調べる」「好転する」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、look(目を向ける)+up(上に)→「上に目を向ける」ということ。
ここから、①物事が上に向かっていく→「上向く」「良い方向に進む」、②辞書の上側に目を向ける→「(言葉などを)調べる」といった具合に冒頭の意味につながっている。
この例文では②の意味で使われているが、英英辞典の知識がないと理解できないと思うので少し補足をする。英英辞典には下の写真のように上側に「索引」のようなものがあり、これを見ながら探したい単語が掲載されているページを見つけることになる。そのため、look upで「辞書の上側にある索引に目を向ける」ということ。
▶️(参考)DUO3.0の例文279:look up(好転する)
Not at all
「全くそんなことありません」という意味の表現。It’s not a problem for me at allの赤字部分が省略された形と考えればよいと思う。
この例文では「もちろん」という和訳になっている。これは、上で説明したように「気にしますか?」という質問なので、相手の依頼を受け入れる(=気にしない)のであれば、Not at all(全くそんなことありません→気にしません)という回答になる。日本人的な考え方だとYesとNoを取り違えやすいので要注意。
▶️(参考)DUO3.0の例文201:not at all(全くそんなことありません)
go ahead
「(相手に許可を与えたり話すように促して)どうぞ」という意味の口語表現(句動詞として他の意味もある)。
▶️(参考)DUO3.0の例文514:go ahead(どうぞ)
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