DUO Select 例文解説メモ #110
DUOセレクトの例文110本目です。
ブラジル赴任時代、proposalなのかsuggestionなのかと注意されたのを思い出しました。
survey
「調査」「測量」「概説」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源は、sur(越えて)+vey(見る)→「越えて見る」ということ。個人的には、全貌が良く分からないものについて「その概略を知るために対象を越えて上から見渡す=俯瞰する」といったイメージで紐付けておくとよいと思う。
そしてここから、①みんなの意見や世論を俯瞰すること→「調査」、②土地を俯瞰すること→地図を作ること→「測量」、③(比喩的に)文章を俯瞰したもの→「概説」といった具合に冒頭の意味につながっているのが理解できると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文449:survey(調査)
indicate (that)…
「…ということを示す」「…を暗に示す」等の意味を持つ表現。この表現で使われている動詞indicateは「示す」「暗に示す」「指し示す」等の意味を持っており、語源は、in(中に)+dict(言い渡す)+ate(動詞語尾)→「中に入るように言い渡す」ということ。ここから「行き先を指し示す」というようなニュアンスとなり、前述の意味につながっている。
そのため、indicate that…という形で「…という行き先を指し示す」となり、意訳すれば冒頭の意味となる。この例文の場合は、suervey(調査)がthat節内のことを指していますよということ(thatは省略されている)。
なお、語源を同じくする身近な単語としては、index(目次)やindex finger(人差し指)といった表現がある。これらの単語から指し示すという感覚も理解できると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文032:indicate that…(…ということを示す)
in favor of…
「…に賛成して」「…を支持して」等の意味を持つ表現。分解して考えれば、in(範囲)+favor(賛成)+of(関連)→「…について賛成の中にいる」となり意訳すれば冒頭の意味となる。ビジネスや法律関係で比較的幅広く使われているが、少し堅苦しい印象を持つ表現となる。
なお、反対の意味を持つ表現としては、後の例部で出てくるbe opposed to…(…に反対している)やagainstとなる。また、契約書を見る機会が多い人は同表現を見かけることが多いと思うが、その場合は「…に有利なように」「…を受益者として」といった解釈となることが多いので要注意。
▶️(参考)DUO3.0の例文456:in favor of…(…を支持して)
proposal
「申し込み」「提案」「プロポーズ」等の意味を持つ名詞。語源は、pro(前に)+pose(置く)+al(名詞語尾)→「何かを前に置く」ということ。ここから正式に宣言するといったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
動詞で提案と言えばsuggestを思い浮かべると思うが、proposeはフォーマルな表現でより練られた提案というニュアンス(この辺りは、プロポーズという意味からも伝わってくる)。
また、ブラジルに住んでいる頃に、英語でproposal(proposeの名詞形)とsuggestion(suggestの名詞形)をビジネスで混同して使っていたら「proposalなのかsuggestionなのか?」と軽く注意されたことがある。なお、「プロポーズする」という意味で使う時は自動詞となり、この例文のように前置詞toを伴うので要注意。
▶️(参考)DUO3.0の例文178:propose(提案する)
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