DUO Select 例文解説メモ #163
DUOセレクトの例文163本目です。
解説では触れてませんが、prison(刑務所)は語根pris(捕まえる)を持つ単語となります。悪いことをした人を捕まえる場所ということですね。
police
「警察」「警察官」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。policeは集合名詞となるので、それに続く動詞も三人称複数活用形となる点に注意。また、この例文のようにthe policeと定冠詞を付けると「組織としての警察」という意味になる。
なお、一人の警察官という場合はa policeとすることはできず、a police officerといった形にする必要がある。
▶️(参考)DUO3.0の例文397:police(警察)
search for…
「…を探す」「…を捜索する」等の意味を持つ表現。動詞searchの語源はスペルからは分かりにくいが、circle(円)と同じ語根sear(回転する)を持っており、「歩き回る」ということ。ここから、単に探すのではなく「入念に」「注意深く」といったフレーバーが付加され、前置詞for(目的・目標)を伴って冒頭の意味につながっている。
少し文法的な内容となるが、searchは目的語として「場所」のみを取り「人やモノ」の場合は必ず前置詞for(目的・目標)を伴うというルールがある。longmanの例文を引用すれば、We searched the whole house for Diane’s ring.(ダイアンの指輪を見つけるために家中を捜した)のように、直接の目的語となるのは場所のみということ(この場合は、the whole house)。このルールもsearchの語源が「歩き回る」ということを押さえていれば、search A for Bという形で「Bを求めてAを歩き回る」という解釈になり、歩き回るのは必然的に「場所」となるので先ほどのルールも感覚的に捉えることができると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文457:search for…(…を探す)
制限用法のwho
先行詞となるa man(男性)を関係代名詞whoの制限用法で修飾した形。関係代名詞の制限用法と非制限用法については#058で説明済みなので詳細はそちらを参照してもらいたいが、要はescaped from the prison(刑務所から脱走した)で限定したa man(男性)ということ。
escape
「逃げる」「脱出する」等の意味を持つ動詞(名詞の意味もある)。語源は、es(外に)+cape(マント)→「マントから外に出る」ということ。これは、囚人が逃げるときに自分のマントだけを掴ませて、マントを自身から外に出す(置き去りにする)というところから来ているらしい。
そのため、escapeは「何かの囲みを破って」というようなニュアンスが感じられる単語となっており、この例文の場合は「刑務所という囲みを破って」というようなニュアンスになると思う。
ちなみに、cape(マント)という単語だが、これはポルトガル語のcapa(カッパ)に由来しているらしい。さらにcapaというのは頭からかぶるものなので、後の例文で出てくるcattle(畜牛)で説明している語根cap(頭)に由来している。
また、capeにはマント以外に岬という意味もあるが、これは岬が頭のように見えることに関係しているらしい。完全な雑学になるが、アフリカにある喜望峰の近くに位置するケープタウンという都市の名前もCape of Good Hope(喜望峰)に由来している。本題からそれてしまったが、この例文のように起点を意味する前置詞fromとセットにしたescape from…という形で「…から逃げる」という意味になる。
▶️(参考)DUO3.0の例文358:escape(逃げる)
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