DUO Select 例文解説メモ #107
DUOセレクトの例文107本目です。
解説を読んで頂ければ分かると思いますが、fancyという単語はなかなか奥が深いですね。
from time to time
「時々」という意味の表現。longmanには、sometimes, but not regularly or very oftenと説明されているので、sometimesよりは低頻度で定期的でもないという感じ。口語ではあまり聞いたことがないが、契約書(多分)で見た記憶がある表現。
▶️(参考)DUO3.0の例文203:from time to time(時々)
entertain
「楽しませる」「接待する」「(提案・考え等を)受け入れる」等の意味を持つ動詞。語源は、enter(間)+tain(保有する)→「何かをある間(状態)に保有する」ということ。
ここから、①相手の心を楽しい状態に保有する→「楽しませる」、②相手の心を満たされた状態に保有する→「接待する」、③提案や考えを自身の心の間に保有する→「(提案・考え等を)受け入れる」といった具合に冒頭の意味につながっている。
日本語でもエンターテインメント(娯楽)という形でよく使われる単語だが、この定義だと③の意味が推測できないので、上述した単語のイメージで捉えておくのがよいと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文398:entertain(接待する)
client
「依頼人」「顧客」「クライアント(サーバから情報を受けとるパソコン)」等の意味を持つ名詞。語源は、語根cli(傾く)を持っており「傾いて何かに寄りかかる人」ということ。ここから、①頼って寄りかかってくる人→「依頼人」「顧客」、②情報を頼って寄りかかってくるパソコン→「クライアント」といった具合に冒頭の意味につながっている。
日本語でも上述の意味でクライアントという単語を使っているので一度は耳にしたことがあると思う。なお、「顧客」という意味においてはcustomerという単語もあるが、clientは上述のように「依存している」というニュアンスがあるため、サービスやアドバイスを受ける業種の顧客に使われることが多い傾向がある。具体例を挙げれば、弁護士、会計士、コンピュータ関係等がある。この例文でもそのような顧客に対して接待しているという状況だと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文045:client(依頼人)
fancy
「高級な」「奇抜な」「派手な」「装飾的な」「熟練技の」等の意味を持つ形容詞(動詞や名詞の意味もある)。もともとは、fantasy(ファンタジー)のスペルをただ簡略化しただけの単語として使われていたが、後に、fantasyはもともとの意であった「想像」、fancyは「気まぐれ(=心変わりする)」という別々のニュアンスを持つようになっている。
そして、本題のfancyは更にここから「自分の気持ちが心変わりする」→「芸術や外観の好み」といった意味合いに派生し、形容詞としては「好みに合わせて装飾する」というニュアンスから冒頭の意味につながっている。
具体的には、①最高になるように装飾する→「高級な」、②好きなように装飾する→「奇抜な」「派手な」、③装飾する→「装飾的な」、④装飾する技術に注目→「熟練技の」ということ。
なお、動詞としては、「想像する」「好む」といった意味を持っているが、前者はもともとfantasyに由来することから、後者は前述した「自分の気持ちが心変わりする」ということから来ている。このサイトに使い方やニュアンスについて分かりやすく説明されているので上記の説明と併せて読んでみると理解とイメージが深まると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文479:fancy(装飾的な)
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