DUO Select 例文解説メモ #118
DUOセレクトの例文118本目です。
fewとa fewのニュアンスの差はしっかりと理解しておきたいところです。個人的には冠詞aの「そこにある」という感覚が最も重要だと思ってます。
there構文
there is/are ~の形で「~がある」という意味を持つ構文。学校でもかなり初期に習う基本的な構文の一つとなる。感覚的には、there is/are(そこに~がある)と言うことで、これまで話題に上がってなかったものを取り上げるときに使われる構文となる。この辺りの詳しい説明については大西先生の本に書かれているので一読をお勧めする。
▶️(参考)DUO3.0の例文033:there構文
few
「ほんとんどない」「少ししかない」という意味を持つ形容詞。学校では少しを表すのにfew(数えられるものに使う)とlittle(数えられないものに使う)を習う。さらに冠詞aがなければ「ほとんどない」、冠詞aがあれば「少しはある」といったニュアンスになることも併せて習うと思う。この例文の場合は、vacancy(可算名詞)のことを言っているので、数えられえるfewを使っている。
fewとa fewの違い
fewとa fewの違いについて説明する(littleとa littleも基本的には同じイメージとなるので説明は割愛する)。イメージとしては下図右側のようになり、All(全体)から1つだけピックアップするのが冠詞aの感覚となる。そして、fewは「ほとんどいない」というニュアンスになるので、few…という形で使えば「ほとんどいない」という意味合いになる。ただし、これに冠詞aを加えれば、1つピックアップするという感覚から「対象がそこに存在する」というニュアンスとなり、a few…で「少ないながらも存在する」ということになる。
▶️(参考)DUO3.0の例文020:a little(少し)
vacancy
「(部屋・建物等が)空室」「(職・地位等が)空席」等の意味を持つ名詞。語源は、vac(空の)+ancy(名詞語尾)→「空っぽ」ということ。ここから、本来満たされているものが今は欠如しているといったニュアンスとなり、冒頭の意味につながっている。
なお、語根vac(空の)を持つ単語としては、vaccum(真空にする)、vacation(休暇→仕事を空にする)等があるのでイメージは掴みやすい語根だと思う。また、似たような意味を持つ単語にemptyがあるが、こちらは「中に何も入っていない」というニュアンスになる。
vacancyは前述したように「通常は使用されているものが今は占有されてない」というニュアンスになるため、ホテルやトイレ等の空き状況を示すのによく使われる単語となる。この例文の場合も「今は職が占有されていて空きがない」という意味合いなのでvacancyがしっくりくる。
▶️(参考)DUO3.0の例文033:vacant(空いている)
not only A but also B
「AだけでなくBも」という意味の表現。中学・高校では必ずと言ってよいほど教えられる表現なので知らない人はいないと思う。butはここで説明しているように「除く」という意味なので、それを踏まえて分解して考えれば、not only A(Aだけではない)+but also B(Bも除く)→「AだけでなくてBも除く」となり意訳すれば冒頭の意味となる。
この例文ではA(in permanent positions)、B(in temporary positions)となっており「終身雇用のポジションだけでなく短期契約のポジションも」ということ。赤字の部分は例文では省略されている。
▶️(参考)DUO3.0の例文241:is not only A but also B(AだけでなくBも)
permanent
「永久の」という意味の形容詞(名詞の意味もある)。語源は、per(完全に)+man(留まる)+ent(形容詞語尾)→「完全に留まる」ということ。ここから、変化せずに残り続けるというようなニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
比較的見聞きする表現としては、permanent VISA(永住VISA)、permanent magnet(永久磁石)、permanent(髪型のパーマ=水に濡らしても永久的に形が崩れないことから)等があるので、敢えて語源に紐付けて覚える必要はないかもしれない。
▶️(参考)DUO3.0の例文443:permanent(永久の)
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