DUO Select 例文解説メモ #335
DUOセレクトの例文335本目です。
equipment
「(ある目的に必要な)設備」「装備」「機器」「技能」等の意味を持つ不可算名詞。「設備」や「装備」という意味であれば可算名詞と捉えてしまいがちなので要注意。語源は、equip(装備する)+ment(名詞語尾)→「装備するもの」となり冒頭の意味につながっている。
少し補足をすると、DUOの例文には出てこないが動詞equipは船の準備をするということに由来している単語となる。そのため、どこかの地に向けて必要なものを積み込むというところから「ある目的に必要な」「装備するもの」といったニュアンスが感じられると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文268:equipment((ある目的に必要な)設備)
fix
「修理する」「固定する」「(価格や値段を)決める」「(日時や場所を)決定する」「(問題などを)修正する」等の意味を持つ多義語の動詞(名詞の意味もある)。語源は「留めて固定する」ということ。ここから、「どこか悪い方向へ行ってしまわないように正しい(あるべき)位置で」といったニュアンスを持つようになっている。
そのため、①悪い方向へ行ってしまったものを正しい位置で固定する→「修理する」「(問題などを)修正する」、②物理的に留めて固定する→「固定する」、③価格やスケジュールを固定する→「(価格や値段を)決める」「(日時や場所を)決定する」といった具合に冒頭の意味につながっている。プログラミングを経験したことがある人であれば、バグフィックス(bug fix)というフレーズを聞いたことがあると思うが、bug(不具合)をfix(修正する)ということ。
蛇足になるが、bugは「虫」という意味を持っており、プログラム上の欠陥のことを虫に見立てて表現したことから不具合という意味を持つようになったらしい。また、debug(デバッグ)という単語もプログラミングの世界でよく聞くが、de(分離)+bug(不具合)→不具合を分離する→不具合を見つけて取り除くということ。
repair, fix, mendの違い
この例文では「修理する」という意味でfixとrepairを使っているので、これらの単語のニュアンスの差についてまとめておく。加えて、mendという単語も似た意味を持つので併せて比較をする(DUO3.0の例文内には出てこないが、同語源を持つamendment(修正案)という単語は出て来る)。
具体的な使い分けやニュアンスの差についてはこのサイトに詳しく説明されているので、一読されることをお勧めするが、簡単にざっくりとした感覚を補足すれば、
①repairは機械や電気製品のような物理的な修理に使われる傾向があり専門的な修理を指すことが多い。
②fixは上記で述べたように根本にあるのは「留めて固定する」ということ。「修理」という意味ももちろんあるが、多義語となるため、機械的な修理という意味でのrepairに比べると少しカジュアル感があり、「素人レベル」「手軽に修理する」という印象。
③mendは、amendのaが省略されてできた単語となる。amendは法律や契約等を修正して改善するという意味で使われているが、語源は、ex(外に)+mend(欠陥)→外に欠陥を出すということ。そのため、欠陥(もしくは是正すべき所)を外に出して改善するといった意味で前述の意味につながっている。ここから、aが省略されたmendは、欠陥を外に出してというニュアンスから、fixやrepairと同様に「直す」という意味合いで使われているが、欠陥(=壊れた特定の箇所)を直す、主に服の修理に対して使われるという特徴がある(なぜ服に対してよく使われるのかまでは分からなかった)。
▶️(参考)DUO3.0の例文171:fix(修理する)
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