DUO Select 例文解説メモ #145
DUOセレクトの例文145本目です。
generousという単語は色々な意味を持つ多義語です。元々は貴族生まれの人達を表していたようです。それを知ると、貴族から連想される色んなイメージがgenerousにつながっているのが理解できると思います。
generous
「気前が良い」「親切な」「豊富な」等の意味を持つ形容詞。語源は、gene(生む)+ous(形容詞語尾:たくさん)→「同じ生まれの集団」といったイメージになる。
元々は貴族に生まれの人たちを指していたらしいが、そういった人たちは「気前が良い」「惜しみない」「寛容な」といった振る舞いをしていたことから冒頭の意味につながっている。これは貴族に生まれた人たちは家系的に金銭的に恵まれていたからそのようなに振る舞いをしていたのではないかと思う。語源から見ると気品を感じさせられる単語となる。
なお、generousには人間と関係のない「豊富な」というような意味にも派生しているが、これは「同じものが集まっている」という感覚から来ているのではないかと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文353:generous(気前が良い)
contribute
「貢献する」「寄与する」「一因となる」等の意味を持つ動詞。語源は、con(一緒に)+tribute(割り当てる)→「一緒に割り当てる」ということ。ここから、全体の中の一部に割り当てられているといったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。この例文では、<contribute A to B>で「AをBに寄与する」という形で使われてる。
なお、日本語で貢献といえば良い事を連想するが、この例文のようにcontributeは悪い事にも貢献できるので要注意。また、語根tribute(割り当てる)を含む単語(attribute、distribute)がDUO3.0で出てくるので気になる方はそちらの説明も良いんで頂ければと思う。
語根tribute(割り当てる)について
DUO3.0の例文には、contribute以外にも語根tribute(割り当てる)を持つ単語としてattribute(おかげである) とdistribute(分配する)が出てくる。さらに語根tributeの語源に関係があるtribe(部族)も出てくる。これらの関係をマインドマップ風にまとめると下図のような感じとなる。
まず、語根tribute(割り当てる)は、当時ローマを統治していた3部族(tribe)に貢物・贈り物を割り当てたということからスタートしている(tributeという単語には貢物という意味がある)。そして、語根tribute(割り当てる)を中心に前述した三つの単語に派生するという流れとなる。
▶️(参考)DUO3.0の例文326:contribute(貢献する)
enormous
「巨大な」「膨大な」等の意味を持つ形容詞(名詞の意味もある)。語源は、e(外に)+norm(標準)+ous(形容詞語尾)→「標準の外にある」ということ。ここから、桁違いに大きいというニュアンスになり冒頭の意味につながっている。
なお、語根norm(標準)はnormal(普通の)という単語から容易に推測できる。また、enormousはhugeよりもさらに大きいというニュアンスがあるらしい。
▶️(参考)DUO3.0の例文153:enormous(巨大な)
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