DUO Select 例文解説メモ #166
DUOセレクトの例文166本目です。
no longer…(もはや…ではない)は日常会話やビジネスでもよく使われる印象があります。
海外ドラマのFriendsでは、ペットの猿にぬいぐるみが悪戯されてdoll is no longer curious(性的な行為についてもうこれ以上しりたくない)といった表現が出てきました。
no longer…
「もはや…ではない」という意味の慣用表現。状況が変わって昔はそうだったが、今は違うというような意味合いで使われる表現となる。仕事でアメリカ人の担当者にメールで問い合わせをしたとき、He no longer works here.(彼はもうここで働ていない)という返信で使われていたのを今でも鮮明に覚えている。
ちなみに、longmanには日常生活ではno longerよりもnot any moreの方が使われるとの説明がされており、その場合は挿入する場所が少し変わるので要注意。この例文に適用すれば、They can not take those privileges for granted any moreといった感じになると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文438:be no longer…(もはや…ではない)
take A for granted
「Aがいる(ある)ことを当然と思う」という意味の表現。おそらく、take A for being grantedのbeingが省略された形になっていると考えられる。
ここで、grantは「(嘆願を)承諾する」「(要求を)聞き入れる」「(権利などを)与える」等の意味を持つ動詞で、目上の人が目下の人の要望に応えて許可を与えるというニュアンスを持つ単語となる。以上を踏まえて分解して考えれば、take A(Aを取る)+for(目標)+ being granted(与えられたもの)となり、全体で「与えらえれたものとしてAを取る」→「Aの存在を当然と思う」という意味になる。
▶️(参考)DUO3.0の例文205:take A for granted(Aがいる(ある)ことを当然と思う)
privilege
「特権」「特典」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源は、priv(個人の)+leg(法律)→「個人(特別な人)に適用される法律」ということ。ここから、特定の人に付加される力といったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。なお、priv(個人の)はprivate(個人の)から、legはlegal(法律の)から連想できると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文144:privilege(特権)
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