DUO Select 例文解説メモ #069
DUOセレクトの例文69本目です。
at present
「今のところは」「現在は」等の意味を持つ表現。presentは多品詞かつ多義語(沢山の意味を持つ)の単語となるが、語源は、pre(前に)+sent(いる)→「前にいる」「前に存在する」ということ。
ここから、①皆の前にいる→「出席している」、②人の前に何かを出す→「プレゼント」、③人の前にいるもの→「現在」「今」といった具合に色々な意味に派生している。長くなってしまうのでここでは触れないが、辞書に掲載されている意味とイメージのつながりを確認してみるとよいと思う。
なお、ここでは③の意味で使われており、at(点)+present(現在)→「現在の点では」となり意訳すれば冒頭の意味となる。
▶️(参考)DUO3.0の例文470:at present(現時点では)
sufficient
「十分な」「満足な」等の意味を持つ形容詞(名詞の意味もある)。語源は、suf(下から上に)+fic(作る)+ent(現在分詞末尾:状態)→「下から上に積み上げていく」というイメージとなる。このイメージから目的を達成するというニュアンスが生じて冒頭の意味につながっている。
似たような意味を持つ単語にenoughとadequateがあるが、意味の違いについてはここ(DUO3.0の解説)で説明しているので気になる方は読んでもらえるとよいと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文405:sufficient(十分な)
evidence
「証拠」「証言」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源は、形容詞evident(明白な)の末尾が名詞化(-ence)された単語となる。なお、evidentは、ex(完全に)+vid(見る)+ent(現在分詞語尾:状態)→「完全に丸見えの状態」というイメージから前述の「明白な」という意味につながっている。
本題のevidenceはこれが名詞化されたものとなり冒頭の意味につながっている(明白なものということ)。文法的な注意事項となるがevidenceは不可算名詞となるので要注意。和訳である「証拠」「証言」から考えると可算名詞である印象を受けると思うが、語源に遡ってみると「完全に丸見えの状態」ということになるので不可算名詞であるということも少しは納得できるのではないかと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文405:evidence(証言)
guilty
「後ろめたい」「有罪の」等の意味を持つ形容詞。名詞guilt(罪悪感、有罪)が形容詞化されたもので、もともとは、debt(借金)という意味で使われていたらしい。語源が少し不明確なところもあるが、借金というニュアンスから冒頭の意味を持つ形容詞につながっているのは想像できると思う。ちなみに、guilty(有罪の)の対義語は、DUO3.0で出てくるinnocent(無罪の)となる。
▶️(参考)DUO3.0の例文461:guilty(有罪の)
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