DUO Select 例文解説メモ #005
DUOセレクトの例文5本目です。
日本語でもエッセイという言葉使うことがありますが、英語のessayとは意味が若干異なるので要注意です。
make sure that…
「…ということを確かめる」「必ず…するようにする」等の意味を持つ表現。この表現で使われてるsureは「確信して」「信頼できる」等の意味を持つ形容詞で(副詞の意味もある)、語源は、without care(心配なしに)ということ。ここから、前述した「確信して」「信頼できる」といった意味につながっている。
以上のことを踏まえて分解して考えれば、make(コネコネ作る)+sure(心配なしに)+that…(…ということを)→「…ということの心配をなくす」となり、意訳すれば冒頭の意味につながる。
▶️(参考)DUO3.0の例523:make sure that…(…ということを確かめる)
essay
「小論文」「試み」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源は、フランス語のessai(試みという意味)に由来している。日本でエッセイといえば随筆(思いつくままに自由な形式で書いた散文)を思い浮かべるが、アメリカのessayは本来の「試み」という意味から論文に近いニュアンスがある。
なぜessayの和訳の一つとして随筆が当てられたのかはちょっと調べきれなかったが日本語のエッセイと英語のessayの間には少し意味に隔たりがある印象。
本題に戻り、この例文でessayの訳語になっている小論文についてだが、小論文は特定のテーマに対する受験者の考えや文章能力を評価する試験のようなもので、日本だと大学入試や入社試験で課せられるところがある。
アメリカではこのessay(小論文)を早期に試験科目として採用していたらしく、それを日本に導入した時に「小論文」という訳語を付けたらい。説明が長くなってしまったが、essayは小論文と覚えておくとよいと思う。また、動詞としては本来の「試みる」という意味になる。
▶️(参考)DUO3.0の例文159:essay(小論文)
solid
「固体の」「純粋の」「中身の詰まった」「強固な」等の意味を持つ形容詞(名詞の意味もある)。語源は、語根sol(全ての)に由来しており、ここから「完全なもの」→「分けることが出来ない」「中身がしっかりと詰まっている」といったニュアンスとなり、①中身がしっかり詰まっている→「固体の」、②分けることが出来ない→「純粋の」、③比喩的に中身がしっかり詰まっている→「強固な」といった具合に冒頭の意味につながっている。
そのため、感覚的にはsolidと「中身がギュウギュウ詰まったイメージ」を紐付けておけばよいと思う。なお、この例文の場合は、solid logical structure(中身の詰まった倫理的な構造→しっかりした論理的構造)という和訳になる。
▶️(参考) DUO3.0の例文091:solid(強固な)
structure
「(物質、組織等の)構造」「建造物」等の意味を持つ名詞。語源は、struc(建てる)+ure(名詞語尾)→「何かを建てるということ」。ここから、何かを順番にアレンジするといったニュアンスにも派生して冒頭の意味につながっている。
日本語でも「構造」という意味でストラクチャーという表現を使うことがあるので耳にしたことがある人もいると思う。
▶️(参考) DUO3.0の例文059:structure(構造)
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