DUO Select 例文解説メモ #273
DUOセレクトの例文273本目です。
重要なのはbutの「除く」という感覚ですね。既にこちらで説明済みなので忘れてしまった方は読み返して頂けるとよいと思います。
in the casual but sophisticated atmosphereの部分は「casual(カジュアル)の中からsophisticated(洗練された)のを除くatmosphere(雰囲気)において」ということです。カジュアルの中には洗練は含まれてないのでそれを除くということは、カジュアルと洗練が両立しているということです。
comfortable
「快適な」「気楽な」等の意味を持つ形容詞。語源は、com(強意)+fort(強い)+able(~できる)→「より強くすることができる」ということ。ここから、「相手を強くする(=安心させる)ことが出来る」となり冒頭の意味につながっている。comfortableという単語は比較的メジャーで見聞きすることが多いと思うので語源に紐付けなくても簡単に覚えられると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文522:comfort((人を)安心させる)
casual
「カジュアルな」「打ち解けた」「(労働者が)臨時雇いの」「(人間関係が)浅い」「不定期の」「偶然の」等の意味を持つ形容詞(名詞の意味もある)。語源は、casu(落ちる)+al(形容詞語尾)→「落ちてくる性質」ということ。
ここから、①計画されてない(いつ落ちてくるか分からない)→「不定期の」「偶然の」「(労働者が)臨時雇いの」、②前述の①が状況に適用されて→フォーマルな状況ではない→「カジュアルな」「打ち解けた」、③前述の①が人に適用されて→「(人間関係が)浅い」といった具合に冒頭の意味につながっている。
なお、この例文ではatmosphere(雰囲気)がcasual(②の意味でカジュアルという意味)となり、意訳すればカジュアルな雰囲気という感じになる。
日本語の感覚で考えると、カジュアルな人間関係というと「親しい関係」を連想してしまうが英語ではその逆となってしまうので要注意。そのため、語源イメージである「落ちてくる性質」を意識しながら例文暗唱に取り組むとよいと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文497:casual((人間関係が)浅い)
sophisticated
「(人や言動などが)洗練された」「(機械や技術などが)高度な」「(システム・方法などが)複雑な」「見識のある」等の意味を持つ形容詞。語源は、sophist(詭弁家)という名詞に由来しており、①議論を複雑にして正しくない結論へ誘導する→「(システム・方法などが)複雑な」、②知識・知性に長けた→「(人や言動などが)洗練された」「(機械や技術などが)高度な」「見識のある」といった具合に冒頭の意味につながっている。
語源からはネガティブな印象も受ける単語となるが、実際にはポジティブな意味合いで使われることがほとんどだと思う。なお、sophist(詭弁家)という名詞は、語根sophy(知)を持つ単語となる。後の例文に同語根を持つ単語としてphilosophy(哲学)が出てくるので先読みしてもらえると語源と単語のつながりが強化されると思う。
なお、この例文では atmosphere(雰囲気)がsophisticated(②の意味で洗練された)となり、意訳すれば洗練された雰囲気という感じになる。
▶️(参考)DUO3.0の例文510:sophisticated((人や言動などが)洗練された)
atmosphere
「雰囲気」「大気」「ムード」等の意味を持つ名詞。語源は、atmo(蒸気)+sphere(球)→「蒸気の球」ということ。ここから、①地球は大気の膜で球状に覆われていることから「大気」という意味になり、②周囲を覆う蒸気というニュアンスから「雰囲気」「ムード」といった比喩的な意味にも派生した単語となる。
なお、接尾辞shpere(球)はDUO3.0だとhemisphere(半球)で出てきているので、そちらの説明を読んで頂けると単語と語源のつながりが強化されると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文550:atmosphere(雰囲気)
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