DUO Select 例文解説メモ #081
DUOセレクトの例文81本目です。
set up
「(会社・組織等を)設立する」「手配をする」「(装置・設備等を)準備をする」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、set(準備する)+up(完全に)→「完全に準備する」ということ(上にセットするというイメージも可)。
ここから、①会社や組織を完全に準備する→「設立する」、②物事を完全に準備する→「手配する」、③機械などを使えるように完全に準備する→「準備する」といった具合に冒頭の意味につながっている。この例文では①の意味で使われている。
なお、類似単語として次の例文で出てくるestablish(設立する)が出てくるが、日常会話や口語ではset upの方がよく使われる印象がある。
▶️(参考)DUO3.0の例文229:set up(設立する)
investment
「投資」「出資」等の意味を持つ名詞。語源は、invest(投資する)+ment(名詞語尾)→「投資すること」となり、冒頭の意味につながっている。
なお、動詞investは「投資する」「つぎ込む」等の意味を持っており、語源は、in(中に)+vest(服を着る)→「服を着せる」ということ。当時は「衣服=権力や地位の象徴」という構図があったため、「財産、権利を与える」「任命する」といった意味を持っていた。ただ、この意味は次第に薄れていき「投資する」「つぎ込む」といった意味となっている。
▶️(参考)DUO3.0の例文131:invest in…(…に投資する)
firm
「比較的小さな会社」という意味の名詞。形容詞として「固い」「しっかりとした」という意味も持っており、語源は「安定したもの」ということ。
そこから「サインで裏付ける」→「サインそのもの」→「誰かのサインの下で行っているビジネス」→「ビジネスそのもの」→「会社」といった具合に冒頭の意味につながっている単語となる。
なお、会社と言えばcompanyやcooperationなどがあるが、このサイトにネイティブ視点で違いがまとめられているので気になる方は読んでみるとよいと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文269:firm(会社)
graduate from…
「…から卒業する」という意味の表現。この表現で使われている動詞graduateは「卒業する」という意味を持っており、語源は、gradu(一歩)+ate(動詞末尾)→「一段階上へ行く」ということ。ここから「大学の学位(degree)を取る」というニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
なお、longmanには最初の意味として「大学で最初のdegree(学位)を取ること」と定義されているが、二つ目の意味として「高校教育を完了する」という定義がある。そのため、大学だけでなく高校に対しても使える表現となる。
少し脱線してしまったが、graduate from…という形で「…から一段階上へ行く」となり、上に行く=学位を取るという構図から冒頭の意味につながっている。
<補足:graduateの形容詞について>
graduateには形容詞として「大学院の」「大学を卒業した」といった意味があり、大学院生のことをgraduate studentと言う。graduateは大学だけでなく高校に対しても使える単語と上で説明したが「大学で最初の学位を取る」というのがコアの意味になると思う(longmanでもこの定義が最初に来るので)。このように理解しておくと形容詞の意味もしっくりくると思う。なお、学位の話はここで触れているので気になる方はそちらの内容も読み返して頂ければと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文335:graduate from…(…から卒業する)
college
「大学」「学部」等の意味を持つ名詞。「大学」と言えばuniversityを想像する人もいると思うが、ここに詳しく違いが説明されているので気になる人は読んでみるとよいと思う。
個人的な話になってしまうが、中学の授業で「collegeは短大、universityは四大」と教わった記憶があり、これを読んで「半分合ってたんだ」というのが新鮮だった。なお、collegeの語源は後の例文で出てくるcolleagueと同じで「一緒に集まる」というイメージ。一方のuniversityは、uni(1つ)+verse(変化)→「全体が一つになったもの」というイメージで、複数の学部や大学院も一緒になったものということになる。
▶️(参考)DUO3.0の例文332:college(大学)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません