DUO Select 例文解説メモ #212
DUOセレクトの例文212本目です。
ラジオのパーソナリティって日本語でも言いますね。なぜ、personality(性格)とどのような関係になるのかも解説を読めばつながると思います。
have something to do with…
「…と関係がある」という意味の表現。直訳すれば「…と一緒にやることがある」となり、意訳すれば冒頭の意味となる。また、DUOの例文には出てこないが、have to do with…(somethingを省略した形)、have nothing to do with…(…と無関係である)という表現もよく使われるので併せて覚えておくとよいと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文265:have something to do with…(…と関係がある)
personality
「性格」「有名人」「特徴」「人間的な魅力」等の意味を持つ名詞。語源はスペルから分かるようにperson(人)に由来しており、分解すればper(通して)+son(音)→「音を通す」ということ。これは当時、劇場で芝居をするときに役者が拡声機能を持った仮面(persona)を付けていたことに由来するらしい。personが「人」という意味を持つようになったのは、役者がpersona(ラテン語で仮面)を付けていたことから想像できると思う。
そして本題のpersonalityだが、語源は、personal(personの形容詞形)+ity(抽象名詞語尾)ということになる。劇中の「仮面」は人物を演じ分けるときに、人物が持つ特徴を際立出せる役割や効果があるため、外から認識できる「特徴」「性格」「個性」といった意味合いに派生している。
また、ラジオやテレビのパーソナリティと言えば、ラジオやテレビの司会進行をする人のことを主に指し、その番組の「顔」=「仮面」という風に理解できると思う。説明が長くなってしまったが、この例文では「性格」という意味で使われている。
personalityとcharacterの違い
「特徴」「性格」と言えば、characterを最初に思い浮かべる人も多いと思うので、personalityとの比較も少し補足しておく。characterは語源的には「刻まれたもの」というようなイメージになる。これは、characterが「文字」という意味があるのを知っていれば比較的容易に想像できると思う。そして「人の魂や心に刻まれたもの」というニュアンスから「性格」「特徴」といった意味になっている。
両者の比較をすれば、personalityが「仮面」→「見かけ上の特徴」となるのに対して、characterは「人の魂や心に刻まれたもの」→「本当の自分」「巣の自分」というようなニュアンスになる。
具体例を挙げれば、personalityはsocial(社交的)、friendly(フレンドリー)、passionate(情熱的)、shy(シャイ)等のことで、characterはhonest(正直)、 dishonest(不正直)、responsibility(責任感がある)、kind(やさしい)ということ。
少し混乱してしまうが、friendly(フレンドリー)なpersonalityとhonest(正直)なcharacterを持っている人もいれば、friendly(フレンドリー)なpersonalityだが、dishonest(不正直)なcharacterを持っている人もいるということ。
なお、longmanでpersonalityで調べると第一の意味としてsomeone’s character, especially the way they behave towards other people(人の性格、特に他人に向けての振舞い方)とあるがこれも「仮面=見かけ上の特徴・性格」というイメージから容易に意味が想像できると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文341:personality(性格)
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