DUO Select 例文解説メモ #151
DUOセレクトの例文151本目です。
この例文で使われているstaffは集合名詞となるためstaffsのような複数形には通常なりません。
introduce A to B
「AをBに紹介する」という意味の表現。この表現で使われている動詞introduceは「紹介する」「案内する」「導入する」等の意味を持ち、語源は、intro(内側に)+duce(導く)→「内側に導く」ということ。ここから「案内」「紹介」といったニュアンスとなり前述の意味につながっている。そのため、introduce A to Bという形で「AをBに到達するように中へ導く」となり意訳すれば冒頭の意味となる。
なお、文法的にはA→Bという流れなのだがネイティブとしてはB→Aという感覚で使うことも多いらしくここで議論がなされている。非ネイティブの自分には正直感覚としては分からない。ただ、色々調べた結果、introduceの語源は「導く」というところから来ているので、下記のような使い分けがあるらしいことが分かった(一部推測が入っているが)。
- ①上下関係がある場合は、目下の人をA、目上の人をBに置く(導かれるのは目下の人であるべき)
- ②男女間の場合は、男性をA、女性をBに置く(女性への敬意から導かれるのは男性側となる)
- ③人と人以外の関係では、Aに人を置きBに人以外を置く(人以外のもの(理論やモノ等)は物理的に導けない)
結局のところ、introduce A to Bというのは知らない人やモノを紹介するということ。文法的にはA→Bという順序だが、①~③のような慣例、礼儀、感覚から、AとBの順序は話者や状況次第ということで理解している。なお、この例文の場合は、①に該当し、A:私(目下)をB:社員たち(目上)に紹介するということになると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文181:introduce A to B(AをBに紹介する)
staff
「従業員」「社員」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。日本語でも普通にスタッフというカタカナを使うので問題なく理解できる単語だと思う。文法的な注意点としては、staffは集合名詞となるためstaffsのような複数形には通常ならないという点。そのため、この例文もall the staffsではなく、all the staffとなっている。
また、アメリカでは集合名詞のstaffを三人称単数で受けるが(be動詞の場合は、staff is…というような活用)、イギリスでは三人称複数で受けるのが一般的(be動詞の場合は、staff are…)となる。なお、異なる会社の従業員が集まる場合は、それぞれのGroupであるStaffが集まるためstaffsとなる。
また、longmanによると、a staffのように一人の人を従業員という形で指すことはないとのこと。a staff member, a member of staff(イギリス), an employeeといった表現をするとのこと。
▶️(参考)DUO3.0の例文098:staff(従業員)
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