DUO Select 例文解説メモ #345
DUOセレクトの例文345本目です。
suggest
「提案する」「暗示する」「ほのめかす」等の意味を持つ動詞。語源は、sug(下に)+gest(運ぶ)→「何かを下に運ぶ」ということ。ここから、①考えや計画等を誰かの下に運ぶ→「提案する」「ほのめかす」、②数字や状況等が何かを下に運ぶ→「暗示する」といった具合に冒頭の意味につながっている。「下に運ぶ」という感覚が「間接的に」「暗に」といったニュアンスにつながっているのを辞書の例文を読みながら感じ取る練習をするとよいと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文423:suggest(提案する)
moderate
「適度な」「極端でない」等の意味を持つ形容詞(名詞、動詞の意味もある)。語源は、mode(型にピッタリ)+ate(~する)→「型に入れる」ということ。こっから、極端ではなく適度な度合といったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
この例文では行動に対してという意味で使われているが、天気や値段に対しても使うことができ、穏やかな(天気が適度)、高くない(値段が適度)等の意味になる。
▶️(参考)DUO3.0の例文320:moderate(適度な)
complicated
「複雑な」「絡み合った」等の意味を持つ形容詞。語源は、com(一緒に)+pli(折る)→「一緒に折り込む」ということ。ここから「重なり合って絡み合っている」といったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。基本的な単語になるので語源に遡らなくても理解できる単語になると思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文160:complicated(複雑な)
issue
「問題点」「関心事」「出版物の版」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源はスペルからは想像できないが、ex(外に)+it(行く)→「外に出る」となり、exit(外に出る)とほぼ同じような語源イメージとなる。そのため「外に出たもの」というのがこの単語の基本イメージ。
残念ながらDUOの例文内には出てこないが、動詞issueは「出版する」という意味でよく知られた単語となり、上述した「外に出す」というイメージからこの意味は想像できると思う。また、冒頭で述べた「問題点」「関心事」等も「外に出て注目を集めているもの」ということになる。
issueとproblemの違い
「問題」というとproblemを真っ先に思い浮かべると思うので、issueとのニュアンスの違いついてここで整理しておく。語源からその違いにアプローチすると次のような説明になると思う。
issueは前述したように「外に出たもの」という基本イメージになるので「表面化したもの」「顕在化したもの」「浮き上がってきたもの」というようなニュアンス。そのため、何か仕事を進めている中で明らかになった問題というような場合はissueになる。
一方のproblemは、pro(前に)+blem(投げる)→「前に投げられたもの」というイメージから「取り除くべき障害」というような意味合いになる。ただ、一般的には「表面化した問題」=「取り除くべき障害」という構図になる事が多いので、「問題」という意味においてはissueとproblemの使い分けはあまり神経質にならなくてもよい気がする。
ただ、problemは「取り除くべき障害」というイメージから「悪いこと」に対して使われるが、issueは「外に出たもの」というイメージから「みんなの注目を集めているもの」となるので必ずしも悪い事のみを表しているわけではない。この辺りが「問題」「関心事」というように日本語で2つの訳になっている背景だと思う。
▶️(参考)DUO3.0の例文390:issue(問題点)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません