【スティーブ・ジョブズのスピーチ徹底解説】スタンフォード大卒業式③

2022年3月26日YouTube上の英語教材

管理人
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有名なジョブズのスピーチ解説メモです。

DUO3.0の解説と絡めて説明しています。

全体ページはこちらを参照ください。

先を見通して点と点を繋ぐことはできない。それは、人生を振り返ってみて結果的に分かることだといった内容です。そして、それを達成するには自信が信じる何かを持たなくてはならないという内容。実際に偉業を成し遂げた方なので説得力があります。

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動画

本文(日本語+英語)

  • I learned about serif and sans-serif typefaces, about varying the amount of space between different letter combinations, about what makes great typography great.
    セリフとサンセリフの書体について、異なる文字の組み合わせでは文字間のスペースの量を変えることについて、何がタイポグラフィをすばらしくするのか、を学んだ。
  • It was beautiful, historical, artistically subtle in a way that science can’t capture, and I found it fascinating.
    それは美しく、歴史深く、科学では捉えられないような芸術的繊細さを持っていました。そして私はそれがとても魅惑的だと感じました。
  • None of this had even a hope of any practical application in my life.
    これらのどれも私の人生で実際に活用する見込みはなかった。
  • But ten years later when we were designing the first Macintosh computer, it all came back to me, and we designed it all into the Mac.
    しかし10年後最初のマッキントッシュを設計しているときにそれが私に蘇ってきた。そしてそれをすべてマッキントッシュの設計に取り入れた。
  • It was the first computer with beautiful typography.
    マッキントッシュは文字を美しいタイポグラフィを持った最初のコンピューターとなった。
  • If I had never dropped in on that single course in college, the Mac would have never had multiple typefaces or proportionally spaced fonts, and since Windows just copied the Mac, it’s likely that no personal computer would have them.
    もし私が大学でそのたった一つの授業に潜りこんでさえいなかったならば、マックは複数選べる書体や可変幅フォントを搭載することはなかったでしょう。そしてWindowsはマックをコピーしただけなので、どのパソコンも持たなかっただろう。
  • If I had never dropped out, I would have never dropped in on that calligraphy class and personal computers might not have the wonderful typography that they do.
    私が中退しなかったら、そのカリグラフィの授業を受けなかっただろうし、パソコンは現在のように素晴らしいタイポグラフィ(文字表示・印刷機能)を備えることはなかったかも知れない。
  • Of course it was impossible to connect the dots looking forward when I was in college, but it was very, very clear looking backwards 10 years later.
    もちろん私が大学に居たときに先を見越して点をつなぐことは不可能だった。しかし10年後に振り返ると、とてもとても明白だった。
  • Again, you can’t connect the dots looking forward. You can only connect them looking backwards, so you have to trust that the dots will somehow connect in your future.
    繰り返す。先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。だから将来何らかの形で点がつながると信じなければならない。
  • You have to trust in something–your gut, destiny, life, karma, whatever–because believing that the dots will connect down the road will give you the confidence to follow your heart, even when it leads you off the well-worn path, and that will make all the difference.
    あなた方は何かを信じなくてはいけません。直感、運命、人生、カルマ、その他何でもいいでしょう。なぜならば、その点が将来繋がると信じることが、他の人と違う道を歩いていても、自分の気持ちに従う自信を与えてくれるからです。そしてそれが人生を一変させる(大変効果がある)のです。

解説メモ

I learned about serif and sans-serif typefaces, about varying the amount of space between different letter combinations, about what makes great typography great.

  • 文章全体としては、learn about A, about B, about Cとなっており「A,B,Cを学んだ」ということ。
  • varyは「変える」という意味の動詞。
  • typography(タイポグラフィ)は、印刷物の「読みさやすさ」を実現するために考慮すべき様々なもの(文字の配置、間隔、書体 etc)といった感じ。接尾辞-graphy(手法)が付加されるのでそういった手法というイメージでもいいかもしれない。説明が難しいので詳細はWikiを参照。
  • typefaces, serif, sans-serifについて
    typefacesは「書体」のこと。WordやExcelを使ったことがある人なら馴染みのある単語。そして、その書体の中にはserif(セリフ:文字の飾りがあるもの)とsans-serif(サンセリフ:文字の飾りがないもの)の2種類がある。蛇足になるが、ポルトガル語でwithoutはsemというので、sans-serifはおそらくsans(ない)+serif(セリフ)→「セリフ(飾り)なし」ということ。以上を図で説明したものが下記。
Wordの書体(typefaces)選択
出典元(designpocket)

It was beautiful, historical, artistically subtle in a way that science can’t capture, and I found it fascinating.

  • historicalは「歴史的な」、artisticallyは「芸術的な」、subtleは「繊細な」という意味。また、in a way that S + Vで「SがVする方法で」ということ。
    📘historic:DUOの例文#056で説明済み
    📘subtle:DUOの例文#007で説明済み
  • find O + Cで「O(目的語)がC(補語)であることを見つける」という意味。DUOの例文#509でも出てくる形。
  • fascinatingは「魅力的な」という意味。
    📘fascinating:DUOの例文#013で説明済み

None of this had even a hope of any practical application in my life.

  • none of…で「…のどれも~でない」という意味。
  • practical applicationで「実用的な応用」といった感じ。
    📘practical:DUOの例文#170で説明済み

If I had never dropped in on that single course in college, the Mac would have never had multiple typefaces or proportionally spaced fonts, and since Windows just copied the Mac, it’s likely that no personal computer would have them.

  • If I had never dropped in…, the Mac would have never…は、仮定法過去完了の形(過去事実に反する仮定)。
  • multiple typefacesはパソコンで複数の書体を組み合わせて表示できる機能のこと。例えば、タイトルはゴシック体、本文は明朝体といった感じ。
  • proportionally spaced fontsは「可変幅フォント」のこと。WordやExcelで書体を選ぶときに、MS明朝とMSP明朝という選択肢が出てくると思うが、この「P」はProportinalの略。下図のようにP付きの書体は「文字の間隔が均等に詰まっている」という特徴がある。proportionalはプロポーション(体の均等)という単語から分かるように「均整のとれた」という意味。そのため、proportionally spaced fontsで「均整のとれた間隔を空けたフォント」といった意味。
  • since…で「…なので」という意味の接続詞。sinceが接続詞として使われるときは「読み手も聞き手も既に知っている理由」を言う場合が多い。WindowsがMacのコピーであるという皮肉にピッタリ合う印象。
    📘since(接続詞):DUOの例文#189で説明済み
  • it’s likely that…で「…しそうである」という意味。この文章ではthat節の中に仮定法過去完了が使われている。
    📘be likely to…:DUOの例文#253で説明済み

If I had never dropped out, I would have never dropped in on that calligraphy class and personal computers might not have the wonderful typography that they do.

  • If I had never dropped out, I would have never…は、仮定法過去完了の形(過去事実に反する仮定)。
  • that they doがちょっと分かりにくいが、thatは関係代名詞、theyはpersonal computers、doはhaveのこと。そのため、the wonderful typography that they doという形で「パソコンが持っている素晴らしいタイポグラフィ」ということ。

Again, you can’t connect the dots looking forward. You can only connect them looking backwards, so you have to trust that the dots will somehow connect in your future.

  • look forward, look backwardsはそれぞれ「前を見る」「後ろを見る」という意味の表現。この文章では共に分詞構文の形(-ing形)で使われている。文脈によって同時進行・原因・理由等の意味になるが、この文章では同時進(~しながら)になると思う。
    📘forward:DUOの例文#517で説明済み
    📘backwards:DUOの例文#506で説明済み
    📘分詞構文:DUOの例文#007079468辺りが参考になる
  • somehowは「何らかの形で」という意味の副詞。
    📘somehow:DUOの例文#284で説明済み

You have to trust in something–your gut, destiny, life, karma, whatever–because believing that the dots will connect down the road will give you the confidence to follow your heart, even when it leads you off the well-worn path, and that will make all the difference.

  • somethingの例を出すと、gut(直感)、destiny(運命)、life(人生)、karma(カルマ)等があるということ。
    📘destiny:DUOの例文#143で説明済
  • down the roadは「将来的に」といった感じ。英語ではdownやup等の方向を入れることが多い。その場合、downは離れる方向でupは近づく方向。例えば、go down this streetと言えば「この通りに沿って行って」となる。本題に戻って、down the roadは「自分の道に沿って行って」→「将来的に」ということ。
  • confidenceは「自信」という意味。
    📘confidential:DUOの例文#399で説明済
  • even when it leads you off the well-worn pathは、well-worn pass(よく使われた道)からlead you off(あなたを離すように導く)時でもということ。
    📘wear(wornの原形):DUOの例文#107で説明済
  • make a/the differenceで「違いを作る」→「大きな影響を与える」→「効果がある」ということ。この文章では強調するためにallを伴った表現となっている。


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