【意味の違い】enough, sufficient, adequateの違い
日本語だと同じ意味になる単語も微妙なニュアンスの差を持っています。これらのニュアンスを理解するのに語源アプローチが有効です。一覧はこちら。
意味の違い、ニュアンスの差について
いずれも「十分な」という意味を持つ単語となります。
感覚的な内容になってしまうが、enoughとsufficientはどちらも「ある目的を達成するのに何かが十分ある」というような感じで、adequateは最低限(minimumの量)を満たしている感じになると思う(この辺りについては、ググれば色んなサイトで説明されている)。
では、なぜこのようなニュアンスの差が生まれるのかを語源を使って単語と紐付けてみる。
adequate
「適切な」「十分な」「妥当な」等の意味を持つ形容詞。語源は、ad(~の方へ)+equa(等しい)+ate(現在分詞末尾:状態)→「何かと釣り合う状態にもっていく」というイメージ。
そのため、「天秤にかけられてものが最終的に釣り合う」というイメージ。小学校の理科の実験でやったことがあると思うが、測定対象の重さを量るため、分銅を調整して最終的に天秤が釣り合う状態に持っていくということ。そして、この釣り合っているという感覚が最低限(ギリギリ)というニュアンスにつながっているのだと思う。
enoughとsufficient
両者の大きな違いはカジュアルかフォーマルかということ(longmanでsufficientを調べるとフォーマルな単語という説明がされている)。
では、なぜこのような差が出るかについては、英語の歴史に起因しており、enoughがOld Englishに由来しているのに対して、sufficientがラテン語に由来しているためとなる。
なお、sufficientの詳細についてはリンク先で説明しているので気になる方はそちらの記事を参照して頂ければと思う。
まとめ
要約すれば次のような感じになると思う。
- enough:ある目的を達成するのに何かが十分ある
- sufficient:同上(より、フォーマルな表現)
- adequate:最低限(minimumの量)を満たしている感じ
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