【意味の違い】amaze, surprise, astonishの違い
日本語だと同じ意味になる単語も微妙なニュアンスの差を持っています。これらのニュアンスを理解するのに語源アプローチが有効です。一覧はこちら。
意味の違い、ニュアンスの差について
「驚き」を意味する単語としてamaze, surprise, astonishの3つがよく出てくるので、それぞれのニュアンスの違いついて各種英語のサイトに投稿されている内容をベースに下記にまとめた。
- ①surprise:良い事・悪い事の両方に対する驚き。予期せぬ事が起きた時・瞬間的な驚きを表す。
- ②amaze:主に良い事に対しての驚きを表す。また、信じがたい事が起きた時の驚きも表す。
- ③astonish:信じられないくらいの驚き。
- ④驚き度:astonish>amaze>surprise
語源からの紐付け
ここからは、語源から上述した①~④の違いが説明できるかどうか調べていく。
surprise
語源は、sur(越えて)+pris(捕まえる)→「(境界を)越えて捕まえる」→「侵略」「奇襲」といった流れの単語となるので、奇襲というところから「予期せぬことが起きた時」というニュアンスはつながる。また、日常会話でも良い意味でサプライズするという使い方をするので上記①の内容は理解できる。
amaze
語源は、amazeで説明したように、a(強調)+maze(迷路)→「混乱させる」「当惑させる」というような感じなので「信じがたいことが起きた時の驚き」にもつながる。また、amazingがすばらしいという意味で使われているので上記②の内容も理解できる。
astonish
語源は、ex(外に)+thunder(雷)→「外に出て雷に打たれる」ということ。ここから「雷に打たれるぐらいの驚き」といったニュアンスとなるので、上記③の信じられないくらいの驚きというのも理解できる。
前置詞at/byの違い
longmanでamazed, surprised, astonishedを調べてみると、どれもbe amazed/surprised/astonished at/by…のように前置詞atとbyのいずれかを伴う形で掲載されている。この3つの形容詞は形を見れば分かるように全て過去分詞形が形容詞化されたものとなっている。
そのため、A is amazed by Bというようにbyが続く場合は、amazedが動詞の過去分詞的に働き(=受動態のように働き)、「BによってAが驚かされた」というニュアンスになる気がする。
一方で、A is amazed at Bのようにatが続く場合は、amazedが形容詞的に働き「AがBに驚いた」というニュアンスになるのではないかと思う。happy, glad, angry等の形容詞の後にatが続いても違和感を感じないが、byが続くと?と感じてしまうことから上述の感覚も理解できると思う。
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