【意味の違い】fire, lay off, dismissの違い
日本語だと同じ意味になる単語も微妙なニュアンスの差を持っています。これらのニュアンスを理解するのに語源アプローチが有効です。一覧はこちら。
意味の違い
fire, lay off, dismissは、どれも「解雇する」という意味を持つ単語です。ザックリとした使い分けは下記の通りです。
- lay off:会社都合(生産調整等)の一時的解雇
- fire:日常でよく使う解雇
- dismiss:fireよりもフォーマルな響きを持つ
語源からの紐付け
語源との紐付けについて纏めます。
lay off
分解して考えれば、lay(横たえる)+off(分離)→「寝かせて分離する」ということ。
ここから、「(従業員を)寝かせて(会社から)分離する」というイメージになり、寝かせたものは必要になったときに再び起こして使えるので「一時的な解雇」というニュアンスを持つ表現となる。
また、従業員本人に非があって解雇されるわけではなく、会社側の都合(生産調整、会社業績等)による場合が多い。なお、詳細はこちらでも説明しているので、気になる方は一読頂ければと思う。
dismiss
語源は、dis(離れて)+miss(送る)→「何かから離して送り出す」というイメージとなる。ここから、現在の職から離して送り出す→「解雇する」という流れとなる。
fire
最後にfireだが、dismissとの大きな違いはカジュアルかフォーマルかということ(longmanでdismissを調べると、日常ではfireの方を使うことが多いとの説明がある)。
では、なぜこのような差が出るかについては、英語の歴史に起因しており、fireがOld Englishに由来しているのに対して、dismissがラテン語に由来しているためとなる。そのため、日本語の「解雇する」という意味で使う場合は、fireとdismissをTPOに応じて使い分けるのがよいと思う。
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