【意味の違い】refuse, reject, decline, denyの違い
日本語だと同じ意味になる単語も微妙なニュアンスの差を持っています。これらのニュアンスを理解するのに語源アプローチが有効です。一覧はこちら。
意味の違いとニュアンスの差
「断る」という意味を持つ動詞としてrefuse, reject, decline, denyがあるので、これらのニュアンスの差についてまとめる。
ネイティブの感覚や具体的な例文についてはここにまとめられているので一読頂くのがよいと思うが補足的な説明をすると下記特徴がある。
- refuseは、re(元に)+fuse(注ぐ)→注がれたものを元に戻すというイメージから分かるように、目の前に(比喩的に)注がれたものを「私のところではありませんよ」といった感じで注ぎ返す(元に戻す)イメージ。また、「断固とした気持ち」というニュアンスもあると説明されているが、これは電子部品のfuse(一定以上の電流が流れると断線する機能を持つ部品)から「きっぱり断わる」感じを連想するとよいと思う。
- rejectは、re(後ろに)+ject(投げる)→「後ろに投げる」ということ。ここから、提案や要求等を後ろに投げるという意味合いとなっている。
- denyは、de(離れる)+ny(否定)→「それは違うよと言ってその対象と切り離す」ということ。ここから、①事実に反することに対して使えば「否定する」、②許可できないことに対して使えば「拒否する」といった意味合いとなる。rejectやrefuseのように「断る」のではなく、「違う」ということに焦点があてられた単語となる。
- declineは、de(下に)+cline(曲げる)→「下に曲げる」ということ。減少する(自身を下に曲げるということ)という意味も持っているが、「断る」という意味も併せ持つ動詞となる(相手の申し出や依頼を下に曲げるということ)。Longmanにはフォーマルな表現として説明されているが、rejectやrefuseのように、ject(投げる)やfuse(切断)するわけではなく、decline(下に曲げる)というところがフォーマルな感覚につながっているのだと思う。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません