might as well A as Bの意味とイメージ ~定型表現攻略~
意味が1つしかない定型表現であれば丸暗記でもよいのですが、多岐に渡る場合は分解してイメージ化しておくと記憶の定着にもよいと思います。表現一覧はこちら。
意味、イメージ、ニュアンス
意味は、お勧めの辞書で紹介しているものを参考にしています。
意味
might as well A as Bの意味は下記となります。
- ①「AするのもBするのも同じだ」
- ②「BするならAする方がましだ」
分解→イメージとニュアンス
この表現を理解するには、as many as…(…と同数のもの)で説明している同等比較(いわゆる、as~as…を使った構文)の理解が必要となる
詳細はリンク先の説明を読んで頂きたいが簡単に説明すると、as(イコール)の機能を使って、前半のasは副詞で「同じくらい~」という程度を表し、後半のasは接続詞となり「…と比べて」という基準を表すということ。
それに加えて<may well + 動詞の原形>で説明しているようにwellは「その度合が十分」という意味を持つため、might as well A as Bを直訳すれば「Bと比べてAはその度合いが十分だろう」→「AするのもBするのも同じだ」という前述①の意味となる。
また、一般的には、Aに極端な例が来ることが多く、Bがいかに無意味なのかということを表す表現となる。文法的に説明すれば、mayの過去形であるmightを使うことでAを仮定のモノ(非現実な極端なモノ)にしているためという説明もできる。
また、別視点から見ると、longmanには"I/you might as well be hanged for a sheep as (for) a lamb"という諺が掲載されており「子羊を盗んで処刑されるよりは、羊を盗んで処刑された方がましだ」という意味が転じて「同じ悪い結果になるなら、小さい事よりも大きいことをした方がましだ」という意味になっている。
might as well A as Bという構文に当てはめれば「BするならAする方がましだ」という訳になっているので、こういった諺から「Bする方がましだ」という意味につながっているのかもしれない。
長々書いてしまったが、might as well A as Bという表現は「AもBも大差はなく、どちらとも良い選択肢ではない」といった感覚で捉えておくとよいと思う。
なお、後半のas Bが省略されたmight as well Aという表現もよく使われており「他にいい選択肢がないときの控えめな提案」といったニュアンスになる。
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