according to…の意味とイメージ ~定型表現攻略~
意味が1つしかない定型表現であれば丸暗記でもよいのですが、多岐に渡る場合は分解してイメージ化しておくと記憶の定着にもよいと思います。表現一覧はこちら。
意味、イメージ、ニュアンス
意味は、お勧めの辞書で紹介しているものを参考にしています。
意味
according to…の意味は下記となります。
- 「…によれば」
- 「…に従って」
- 「…次第で」
分解→イメージとニュアンス
文法的には、strictly speaking(厳密に言えば)と同じく、慣用的に使われる独立分詞構文の一つとなる。
この表現で使われているaccordingは動詞accordの現在分詞形で、語源は、ac(~の方へ)+cord(心)→「(自身の心を)相手の心の方へ持っていく」ということ。ここから、①相手に許可や敬意などを与える、②人やモノと一致させる(調和する)、といった意味を持つ動詞となっている。
そのため、according to…という形で「…に合わせて」「…に同意して」というようなニュアンスとなり意訳すれば前述の意味につながるのが分かると思う。
なお、accordを使った身近な単語としては、アコーディオン(accordion)という楽器があるが、これは和音(音高の異なる楽音を同時に鳴り響かせたときに生じる合成音)が出せる楽器という意味。複数の音を同時に鳴らした合成音という部分がaccordの持つ「…に合わせる」という意味に通じているのが理解できると思う(名詞のaccordには和音という意味もある)。
また、契約書を読む機会が多い人は、in accordance with…(…に従って)という表現をよく目にすると思うし、副詞形のaccordingly(それに応じて)という単語もたまに文章で見かけることがあると思う。
説明が長くなってしまったが、上述で説明したように「相手(対象)の心に合わせて」といったニュアンスとaccordの紐付けを意識するとよいと思う。
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