【意味の違い】issueとproblemの違い
日本語だと同じ意味になる単語も微妙なニュアンスの差を持っています。これらのニュアンスを理解するのに語源アプローチが有効です。一覧はこちら。
ニュアンスの差について
issueとproblemは両方とも「問題」という意味を持つので、その辺りのニュアンスの差について纏めておく。語源からその違いにアプローチすると次のような説明になると思う。
issue
「問題点」「関心事」「出版物の版」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源はスペルからは想像できないが、ex(外に)+it(行く)→「外に出る」となり、exit(外に出る)とほぼ同じような語源イメージとなる。そのため「外に出たもの」というのがこの単語の基本イメージ。
以上より、「表面化したもの」「顕在化したもの」「浮き上がってきたもの」というようなニュアンスとなるため、何か仕事を進めている中で明らかになった問題というような場合はissueになる。
problem
語源は、pro(前に)+blem(投げる)→「前に投げられたもの」というイメージから「取り除くべき障害」というような意味合いとなる。
まとめ
語源からのissueとproblemの差異について纏めたが、一般的には「表面化した問題」=「取り除くべき障害」という構図になる事が多いので、「問題」という意味においてはissueとproblemの使い分けはあまり神経質にならなくてもよい気がする。
ただ、problemは「取り除くべき障害」というイメージから「悪いこと」に対して使われるが、issueは「外に出たもの」というイメージから「みんなの注目を集めているもの」となるので必ずしも悪い事のみを表しているわけではない。
この辺りがissueは、「問題」「関心事」というように日本語で2つの訳を持っている背景になるのだと思う。
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