had better doの意味とイメージ ~定型表現攻略~
意味が1つしかない定型表現であれば丸暗記でもよいのですが、多岐に渡る場合は分解してイメージ化しておくと記憶の定着にもよいと思います。表現一覧はこちら。
意味、イメージ、ニュアンス
意味は、お勧めの辞書で紹介しているものを参考にしています。
意味
had better doの意味は下記となります。
- 「~した方が良い」
- 「~した方が身のためだ」
分解→イメージとニュアンス
状況によって提案もしくは脅しに近いニュアンスにも成り得るので自分を含めてノンネイティブは使うのを躊躇する表現の一つだと思う。同表現に関する考察は項目ごとに下記にまとめてあるので気になるものを読んで頂ければと思う。
<文法上の注意事項>
口語では(主にアメリカ)、hadが省略されbetter doという形になることもよくある。また、ミスしがちなのはbetterと動詞の間にtoを入れてhad better to doとしてしまうこと。おそらくだが、have to…(…しなければならない)という表現に影響されて無意識にtoを入れてしまうのだと思う。
<had better doは仮定法の一種>
現在のことを言っているのにhadを使っていることから仮定法の一種というのは何となく想像がつくと思う。入試英語最重要構文540から適当な例文を抜粋すると下記例文がある。It is about time you got down to business.(君はそろそろ仕事に取りかかる時だ)。ニュアンス的には、もう仕事にとりかかっている状況なのに、そうでない現状を指してそうすべきだというのを"got down to business"と過去形にすることで表現している。
過去形を使って、現実との乖離を時間的な乖離で表すという感覚が持てれば、had betterも「そうでない現状を指してそうすべきだ」となり、状況によって提案、脅しにつながるというのが理解できると思う。文法的には仮定法過去に分類されると思うので、こちらの内容も併せて読んで頂けると理解が深まると思う。
<なぜhad betterなのか>
調べた限りでは、were betterという仮定法からwereがhadに代わりhad betterとなっているらしい。この辺りもこちらの内容(動詞の過去形?の部分)を読んで頂けると理解が深まると思う。
<使用上の注意>
どういう状況で脅しのニュアンスになるのかは、話す上ではやはりある程度知っておきたいところだと思う。ポイントとしては2つあり、①脅しのニュアンスが出るのは基本的に主語がYouの時だけとなる。②主語がYouの時でも明らかに助言と分かる状況あれば脅迫のニュアンスにならない。
①については、主語がWeやIであれば「自分(達)がそうすべきだ」となるので、脅しというよりは意思を表すニュアンスとなる。また、He, Sheを使う場合は基本的にその場にいない人を指すので脅しの意味にはならない。
②に関しては自分も明言できるほどhad betterに接してないので正直判断が難しい。明らかに体調が悪い人対して、You had better go to hospitalというのは脅しの意味にはならずに相手を気遣った表現になるらしい。この辺りの感覚は実際に英語に触れて語感を磨いていくしかないと思っている。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません