【意味の違い】conservationとpreservationの違い
日本語だと同じ意味になる単語も微妙なニュアンスの差を持っています。これらのニュアンスを理解するのに語源アプローチが有効です。一覧はこちら。
意味の違い、ニュアンスの差について
いずれも「保存」「保護」という意味を持つ単語となります。日本語だと、Preservation(保護)とConservation(保全)という形で使い分けられている印象があります。
conservation
「保護」「保存」等の意味を持つ名詞。語源は、con(強意)+serv(見守る)+tion(名詞語尾)→「しっかりと見守る」となり冒頭の意味につながっている。
「人の手を加えて」というニュアンスがある単語となる。
preservation
「保護」「保存」等の意味を持つ名詞。 語源は、pre(前に)+serve(見守る) +tion(名詞語尾) →「前もって見守る」 となり冒頭の意味につながっている。
「外部からの影響を遮断して」というニュアンスがある単語となる。
まとめ
要約すれば次のような感じになると思う。
- Preservation(保護):自然のために自然を守る→人は一切手を入れずに管理
- Conservation(保全):人間のために自然を守る→人がある程度手を加えて管理
身近なところでは、自然保護区や国立公園のあり方を巡って、ありのままの自然を守ろうとする自然保存(Preservation)と、自然資源の有効活用を求める自然保全(Conservation)が対立することがよくある。
なお、世界最大の自然保護機関である国際自然保護連合(IUCN)は、以前はIUPN(International Union for Protection of Nature)を名乗っていたが、1956年からIUCN(International Union for Conservation of Nature and Natural Resources)に改めているので世の中の多数派はconservationということだと思う(人が中心という考え方)。
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