【意味の違い】deal withとcope withの違い
日本語だと同じ意味になる単語も微妙なニュアンスの差を持っています。これらのニュアンスを理解するのに語源アプローチが有効です。一覧はこちら。
意味の違いとニュアンスの差
deal withとcope withは、両方とも「対処する」という意味を持つ単語です。両者の差異を纏めると下記のようになります。
- deal with
- 積極的に問題を解決しようと対処する、一方でとにかく用事を片付けるというニュアンスがある
- cope with
- 「問題自体を解決するわけではなく、問題に折り合いをつけている」ということ
語源イメージとニュアンスについて
それぞれの単語が持つニュアンスについて下記に纏めます。
deal with
動詞deal自体は「(トランプカードを)配る」という意味を持っているが、これは語源dail(分ける)に由来しており、「何かを分ける」→「分配する」ということ。
そのため、deal withを分解して考えれば、deal(分配する)+with(関係)→「関係のあるモノを分配する」ということ。ここから、何かを適切に分配する=何かを上手に扱うとなり、「対処する」という意味につながっている。
cope with…
動詞copeの語源は、古フランス語のcolper(叩く、殴る)に由来しており、そこから「殴り合いをする」→「困難や不運と闘う」→「(闘いながら)上手く折り合いをつける」というような意味に派生した単語となる。
加えて、copeは自動詞の意味しか持たないので前置詞with(一緒)を伴ってcope with…(…と一緒に上手く折り合いをつける)となり意訳すれば「対処する」という意味になる。
まとめ
冒頭の表を再掲します。
- ①deal with
- 積極的に問題を解決しようと対処する、一方でとにかく用事を片付けるというニュアンスがある
- ②cope with
- 「問題自体を解決するわけではなく、問題に折り合いをつけている」ということ
語源イメージの内容を読んで頂ければ分かると思いますが、①については、dealerがカードを配っている様から連想でき、②については「(闘いながら)上手く折り合いをつける」というところから理解できると思う。
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