put A in perspectiveの意味とイメージ ~定型表現攻略~
意味が1つしかない定型表現であれば丸暗記でもよいのですが、多岐に渡る場合は分解してイメージ化しておくと記憶の定着にもよいと思います。表現一覧はこちら。
意味、イメージ、ニュアンス
意味は、お勧めの辞書で紹介しているものを参考にしています。
意味
put A in perspectiveの意味は下記となります。
- 「広い視野でAを見る」
- 「バランスよくAを見る」
分解→イメージとニュアンス
この表現で使われているperspectiveの語源は、per(通して)+spec(見る) +ive(形容詞語尾:性質)→「何かを通してみる性質」ということになるが残念ながらこれだけだと意味が分からない。
そこで歴史的な背景をちょっと調べてみたところ、遠近法や透視図法というところに関係していることが分かった。Wikiに詳細が書かれているので興味がある人は読んでみるとよいと思う。なお、perspectiveのイメージ化に必要なところだけピックアップして概要を説明すると次のような感じになる。
遠近法というのは目に映る三次元の像を遠近感を持たせて二次元に落とし込む手法のこと。具体的には、このリンクの下の図のように建物と自分の前にキャンバスがあると仮定し、そのキャンバスを通して目に映る像を描くということ。
また、ブルネレスキの実験というのがあり、一点透視図法の論証を行うためにこのURLの図(a)のようなことをやったらしい。簡単に説明すると、自分が描いた絵に穴を空けて反対から外を見る。この時、反対の手に鏡を持っているので自分の目には鏡に反射した自分の絵が見えている。
そして、鏡を降ろせば、実物が目に入るので自分の描いた絵が実物と同じように見えるかどうかを確認することができるというもの。
下記動画の2:40ぐらいから説明されているのでそちらの方がイメージが掴みやすいと思う。
説明が長くなってしまったが、本題に戻ってperspectiveのイメージ化を行う。
上記の説明を読めば、遠近法は「架空のキャンバスを通して目に映る像」であることが分かり、語源である「何かを通してみる性質」との関連が理解できると思う。
さらに目に映る三次元の情報を適切に二次元として表すということは「物事を全体として把握できる」「バランスよく見る」というニュアンスにつながり、自分の経験や思想を通して物事を見れば「見方」「視点」といった意味にもつながる。
そして本題のput A in perspectiveだが、「Aを遠近法に入れる」→「全体的な視点でAを捉える」といったイメージと理解ができればよいと思う。
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