prior to…の意味とイメージ ~定型表現攻略~
意味が1つしかない定型表現であれば丸暗記でもよいのですが、多岐に渡る場合は分解してイメージ化しておくと記憶の定着にもよいと思います。表現一覧はこちら。
意味、イメージ、ニュアンス
意味は、お勧めの辞書で紹介しているものを参考にしています。
意味
prior to…の意味は下記となります。
- 「…より前に」
分解→イメージとニュアンス
この表現で使われているpriorは「事前の」「前もって」といった意味を持つ形容詞で、語源は、pri(前に)+or(ラテン語系の比較級)→「より前に」となり前述の意味につながっている。そのため、priorはラテン語の比較級が形容詞化されたものと言うことができる。
通常、比較構文と言えば、末尾に-erを付けたり形容詞の前にmoreを付けて比較対象をthan以降に示すという構造になるが、ラテン語系の形容詞の場合は、前置詞toを伴ってprior to…という形となる(感覚的にはprior than…としたいところだが)。この辺りについては、be inferior to…のところでも説明しているので、そちらの内容も読んで頂けると理解が深まると思う。
なお、longmanには、フォーマルな表現と説明されており、日常的にはbeforeを使うことが多いと思うのであまり聞かない表現という印象がある。ちなみに、priorは名詞として「前科」「修道院長」といった意味もあるが、次のような流れで前述の意味に繋がっている。
①prior arrest(前の逮捕=逮捕歴)からarrestが省略されて→「前科」
②「他の人より前に=優先される」という構図から身分の高い人を示しそれが修道の世界で使われるようになり→「修道院長」
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