come overの意味とイメージ ~句動詞攻略~
句動詞の「意味」「イメージ」について纏めています。 句動詞は「基本単語」×「前置詞/副詞」の組み合わせです。そのため、構成要素となる単語のコアを把握しておき、そこから意味をイメージで派生させる癖をつけるとよいと思います。句動詞一覧はこちら。
意味、イメージ、ニュアンス
意味は、お勧めの辞書で紹介しているものを参考にしています。
意味
come overの主要な意味は下記となります。
- ①「(人の家へ)やって来る」
- ②「(外国から)やって来る」
- ③「(強い感情が人を)襲う」
分解→イメージとニュアンス
分解して考えれば、come(来る)+over(越えて)→「越えて来る」ということ。ここから、次のような流れで前述の意味に繋がっている。
①今いる場所からあなたの家へ越えて行く→「(人の家へ)やって来る」
②他国から海を越えてやってくる→「(外国から)やって来る」
なお、越えてという部分から「遠路はるばる」といったフレーバも加わる表現となる。
もう一つの③「(強い感情が人を)襲う」という意味については、overを「越えて」→「覆って」という具合に見方を変えてやれば、come overで「自分に何かが覆ってくる」となり理解することができると思う。
下図のようにoverの円弧というイメージから、「覆う」「越える」といった具合に意味が派生しているので、基本イメージを押さえつつ想像力を働かせて覚えていくのがよいと思う。
補足:なぜgo overではなく、come overなのか
DUOの例文内容から推測すると、この会話は電話でのやり取りになると思う。直訳で考えれば、I’ll come over(私はそこに来る)となってしまうので、日本人的にはcomeではなく、goを使いたくなるところだと思う。ではなぜcomeを使っているかというと、#103でも説明したようにcomeは単に来るではなく目的地に来るということ。そして、この目的地というのは会話で話題(中心)となっている場所を指している。この場合、相手の場所を中心に考えた発言となっているため、come overという表現を使っているということになる。
longmanに掲載されている例文にDo you want to come over on Friday evening?(金曜の夜、家に来ない?)というのがあるが、会話の話題(中心)は自分の家ということになる。もし、場所を明示するのであれば、Come over to my place for drinks.(家に飲みにおいでよ)といった具合にto placeで目的地を明示することになると思う。
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