句動詞(概要)

2021年5月9日

句動詞とは

英語ではPhrasal Verb(フレーザルバーブ)と呼ばれ、フレーズのような形で使われる動詞のことを指します。具体的には、次のようなものです。

・come out(出版される)
・look good on…(…に似合う)
・get out of …(…から外に出る)

そして、これらは品詞としては次のような組み合わせから成り立ってます。

・動詞+副詞
・動詞+(副詞)+前置詞

句動詞の起源

句動詞の起源はノルマン人の侵略に遡ると言われています。英語史の基礎知識でも簡単に触れましたが、ノルマン人の支配により貴族はフランス語、庶民は英語を話す時代がありました。

その際、一部のフランス語は庶民の間でも使われるようになりましたが、句動詞はフランス語の動詞を理解しやすいように、次のような形で置き換えたのが由来と言われています。

・英語本来の動詞+副詞

具体例を挙げれば、下記のようなものがあります。感覚的な話になりますが、借入語は堅いイメージを抱くのに対して、句動詞はどこか身近な雰囲気が感じられると思います。

下層中層上層
fireflameconflagration
timeageepoch
helpaidassistance

句動詞の特徴

句動詞の主な特徴としては、次のようなものがあります。

  • 口語表現で使われることが多い
  • カジュアルな印象を持つものが多い
  • 多義語となる(複数の意味を持つ)
これらの特徴の背景としては、上述した句動詞の起源で触れたように下記点が影響しています。
  • もともと庶民の間で使われていた英語本来語をベースとしている
  • 限られた単語を組み合わせて表現している

句動詞の厄介な点

英語学習者にとって一番厄介なのは多義語であるという点だと思います。例えば、下図はlet downという句動詞をマインドマップ風にしたものですが、数多くの意味を持っているのが分かると思います。

効率的な学習方法

下記に語彙の増やし方で説明した英語語彙の三層構造を再掲します。

句動詞は一番最下層の英語本来語の組み合わせによりできた表現となります。そのため、語彙の増やし方同様に各単語の持つコアイメージをしっかりと把握しつつ、組み合わせ時のイメージの広がりを意識するのが重要だと思っています。

例えば、先ほど例として挙げたlet downであれば、let(許す)+down(下に)→「下に行くのを許す」というのが基本イメージとなり、その対象が「人」「モノ」「人やモノの価値」なることで色々な意味合いを持つようになるということです。

コアイメージの掴み方

各単語の持つコアイメージを把握するには下記で紹介している書籍がお勧めです。


上記記事では取り上げてませんが、すずきひろし先生著書に句動詞に特化した本も出ているのでこいうったものを活用するのもよいと思います。

なお、当サイトでは、DUO3.0に出てくる句動詞に関しては学習メモで紹介しており、前置詞のコアイメージに関してもこちらにまとめていますので、それらの情報を参考にしてもらえればと思います。

Posted by linguagem