【基礎編】4.4 副読書の教材選定について ~話せる英語を目指して~
ここでは、お勧め教材一覧の「副読書の教材選定」について説明していきます。
単に例文暗記しただけでは効率的な英語脳構築ができません。感覚的な理解を手助けするツールとして副読書を使います。なお、副読書を読むと一時的に英語が分かった感覚に陥りますが、実践英語で使えるようになるには例文暗唱を通じて感覚を脳に染み込ませる必要があると考えています。「例文暗唱」✖「副読書」→「英語脳の構築」という図式です。
副読書の目的について
副読書は「暗唱例文を感覚的な理解に昇華するための補助ツール」です。例文暗唱の取り組み方で説明しているように、暗唱用例文は基本的には高校レベル以上のものを対象としています。
そのため、内容も比較的難しく単純に暗唱しただけは「点を作る」で終わってしまいます。そこから「広がりを持たせるようにする」には副読書を活用した学習が必須となります。
なお、当サイトでは「感覚化」を重視しており、それを実現するための「文法と単語のイメージ化」に着目していますので、副読書もそれに沿ったものとなっています。
この記事から読まれた方は「点」「広がり」の概念が分からないと思いますので、下記記事を読んで頂ければと思います。
お勧め教材(文法)
管理人の一押しは大西先生の書籍と表現のための実践ロイヤル英文法です。両者の違いを端的に表すと下記になると思います。
- 大西先生の本:イメージやネイティブ感覚をベースとした従来の文法書とは一線を画すもの
- ロイヤル英文法:従来の文法書にネイティブ感覚の説明を付加したもの
大西先生の書籍(文法)
同先生の書籍は従来の文法書とは一線を画すネイティブが英語を話すときに抱くイメージや感覚を活用したものとなっています。当サイトの考え方ともマッチしています。管理人も同先生の本を何冊か持っているのですが、少し古いので最新のものを購入されるのが良いと思います。
詳細は下記記事を一読して頂ければと思います。
表現のための実践ロイヤル英文法
マーク・ピーターセン先生のネイティブ感覚が随所に散りばめられた文法書となります。王道の文法書として、手元に置いておくと非常に便利な一冊となります。
また、同書には暗記用例文300がCD付きで小冊子として入っているので、当サイトの基礎編の例文暗唱教材としても活用することができます。
詳細は下記記事を一読して頂ければと思います。
お勧め教材(単語)
管理人の一押しは大西先生の書籍(単語)とすずきひろし先生の書籍です。当サイトでは「イメージ化」「感覚化」を実現するために「コアイメージ」と「語源」を活用した方法を推奨しています。
なお、語彙の増やし方については次の記事にまとめていますので一読頂けると幸いです。
大西先生の書籍(単語)
文法でも一押し教材として紹介していますが、単語に関しても素晴らしい書籍を書かれています。詳細は下記にまとめていますので一読頂ければと思います。
なお、同先生の書籍を活用して作った「動詞run」のマインドマップ風のイメージが下図となります。コアイメージから色んなニュアンスに派生しているのが感覚的に掴めると思います。
すずきひろし先生の書籍
すずきひろし先生は、英語の文法や単語の意味をイラストを使ってわかりやすく明示化する方法を追求されている英語教材開発者 兼 イラストレータです。
主に語源を活用した単語のイメージ化についての本を出版されています。詳細は下記にまとめていますので一読頂ければと思います。
下図はtribute(割り当てる)という語根を持つ単語をマインドマップ風に描いたものです。接頭辞✖語根の組み合わせが個々の単語につながっているのが分かると思います。語源を理解することは単語の意味とイメージを紐付けるのに非常に有用です。
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