【意味の違い】composeとconsistの違い
日本語だと同じ意味になる単語も微妙なニュアンスの差を持っています。これらのニュアンスを理解するのに語源アプローチが有効です。一覧はこちら。
意味の違い、ニュアンスの差について
composeとconsistは似たような意味を持っており、混同・比較されることが多い単語。
それぞれ、A is composed of B、A consist of Bという形でよく使われ、意味としては「AはBで成り立っている(構成されている)」となる。
A is composed of B
「AはBから構成される」という意味の表現。この表現で使われている動詞composeは「作曲する」「組み立てる」等の意味を持っており、語源は、com(一緒に)+pose(置く)→「何かと一緒に置く」ということ。ここから「アレンジする」「一緒に書く」等のニュアンスとなり前述の意味につながっている。
そのため、A is composed of Bという形で「AはBという要素と一緒に置かれている」となり意訳すれば前述の意味となる。
A consist of B
「AはBで成り立っている」という意味の表現。この表現で使われている動詞consistは「成る」「存在する」という意味を持っており、語源は、con(強意)+sist(立つ)→「ずっと立っている」ということ。
ここから「しっかり立つ」というニュアンスになり、それが抽象的な意味として「存在する」といった形にも派生して前述の意味につながっている。そのため、A consist of Bという形で「AはBという要素で成り立っている」となる。
意味の違い
文法的な違いを言えば、consistは自動詞で、composeは他動詞となる。「XはA, B, Cから成り立つ」という表現をconsistとcomposeを使ってそれぞれ書けば、①X consists of A, B and C、②X is composed of A, B and Cとなる。
基本的に①②は言い換え可能なようだが厳密には、①XはA、B、Cのみで出来ている、②A、B、CがXの中で何らかの構造や組織を形成するというニュアンスがあるらしい。
この辺りは、①consistは「しっかり立っている」という語源イメージからその構成要素を列挙する形、②composeは「一緒に置く」という語源イメージから置かれたものとの関係性に焦点を当てていることによるものだと推測。
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