spiritの意味と語源 ~英単語攻略~
単語の「語源」「意味」「ニュアンス」について纏めています。語源を知ることで「ニュアンスの理解」「単語のイメージ化」「記憶の強化」に役立ちます。単語一覧はこちら。
意味、語源、ニュアンス
意味と語源については、お勧めの辞書、お勧めの語源辞典で紹介しているものを参考にしています。
意味
名詞の意味を持ちます。主要なものは下記となります。
- ①「幽霊」「妖精」
- ②「霊魂」「魂」
- ③「精神」「心」
- ④「気分」
- ⑤「気力」「勇気」
- ⑥「蒸留酒」「アルコール」
語源とニュアンス
語源は、ラテン語のspirare(息をする)に由来し、「神様が息を吹き込む」→「生命を与える」「力を与える」といったニュアンスを持つようになった単語となる。
少し哲学的な話になってしまうが、生命の根源は肉体のどこかに宿っていると考えられていたため、肉体からは離れた生命の根源(=魂)というような意味も持つようになっている。また、肉体の内部というニュアンスから「目には見えない」といったフレーバーも加わった単語となる。
以上のことを踏まえて、下記のように前述の意味につながっている。
①実体がない生き物→「幽霊」「妖精」
②肉体から離れた生命の根源→「霊魂」「魂」
③目には見えない、その人を特徴付ける根源(根本)→「精神」「心」
④ある時における心の感情→「気分」
⑤神様から与えられた力→「気力」「勇気」
また、⑥の「蒸留酒」「アルコール」という意味については、錬金術師が賢者の石(永遠の生命を与える石)を精錬しようと昇華、融解、結晶化、蒸留といった化学的操作を繰り返す中で、蒸留酒の製法を偶然発見し、アルコールを含んだ酒のことを生命の秘薬として用いられたことに由来しているらしい。
語源的には少し複雑だが、spirit(神様の息吹)という形で覚えておくと、expire(神様の息吹の外→期限切れ)、inspire(神様の息吹を中に入れる→鼓舞する)等の単語が直感的に理解できるようになるので、この辺りも意識しておくとよいと思う。
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