【フレームワーク実践】英語を話せるようになるには? ~③仮説立案~
次ステップとして「仮説立案」を行っていきます。
ちょっと復習
前頁のStep3. 母国語英語で日本語習得した人の勉強法で掲載した図を下記に再掲します。調査対象とした方たちは、この方法でネイティブレベルまで日本語を話せるようになっていました(YouTube動画を見ての判断ですが)。ここからは「なぜこの上述の方法で言語習得できるのか?」というところを仮説を立てて分析していきます。
なぜ英語が話せるようになるのか(仮説)?
ちょっと大胆な仮説をしてみます。上述の勉強法が「実は臨界期を克服するため方法になっている」というものです。詳細は下記にまとめます。
図で示せば下記イメージとなります。この図は情報収集のStep1. 英語が話せる人 vs 話せない人で掲載したものをベースとしてますが、右側に破線で臨界期を越えているのではという矢印を追加しています。
仮説の検証(机上)
仮説がロジックとして正しいのかどうかを検証していきます。検証を進める上で、①子供はどのように言語学習しているのか、②大人になるとなぜそれが困難になるのか、③大人になって言語習得した人はそれをどのように克服しているのか、という流れで進めていきます。
情報収集(なぜ子供は容易に言語習得できるのか?)
明確には解明されてないようですが、調べた限り、臨界期前の言語習得に関しては「チョムスキー理論」が有力なようです。管理人自身も納得できる理論だったので、これをベースに考えることにしました。ちなみにチョムスキー理論を端的に説明すれば下記内容となります。
言語には基本文法(生成文法)が存在し、人間はこの生成文法を生まれつき持っているとのこと。実際に学習言語をインプットすることでパラメータ調整され文法を学習しなくてもその言語を話せるようになるということ。
これを図で示すと下記イメージとなります。
情報収集(なぜ大人は言語習得が困難なのか)
色んな書籍を購読して読んでみましたが、この疑問に対して答えてくれるものありませんでした。ただ、そんな中でも「臨界期を過ぎると母国語以外の音を言語として認識しなくなる」という説明をしている本を見つけました。加えて、生まれつき備わっている生成文法が年齢と共に「消失する」という考え方は納得がいかなかったので「働きにくくなった結果、パラメータ調整が困難になっている」のだろうという推測をしました。まとめると下記となります。
図で示すと下記のようになります。臨界期を過ぎるとチョムスキー理論で言語を学ぶのが困難になる理由を下側にまとめています。
大人になっても言語習得できる人
前頁のStep3. 母国語英語で日本語習得した人は上述した「言語習得が困難になる理由」を何らかの方法で克服しているのだと考えられます。YouTube上の動画や分析結果を参考にしながら下記のように仮説を立ててみました。
まとめ
まとめです。前項で母国語英語で日本語習得した人の勉強法が「実は臨界期を克服するため方法になっている」という仮説を立てて、それに対して論理的な裏付けを行ってきました。その結果、次の2点を重点的に行えば「子供のように新たな言語学習が容易にできるのでは」という仮説に辿り着きました。
図で示すと下記のような感じです。
補足
上記で導いた仮説は至ってシンプルなものです。また、「発音をしっかり勉強する」「大量に入出力する」といった類の教材は巷に溢れています。そのため、そういった教材で勉強しても「なぜ英語が出来るようにならないのか?」というのはしっかりと押さえておく必要があります。代表的なものを3つほど考えてみます。
子供のように学ぶ
子供が言語を学ぶように英語を学ばれている人も多いかと思います。また、そういった類の英語商材もいくつか存在します。残念ながら、管理人の周りでこういった教材に取り組んでいる人はいないのですが、この方法で容易に英語が出来るようになったという話も聞いたことがありません(信念と情熱をもって取り組んでいる方は除きます)。言語習得できない理由を下記にまとめます。
発音だけ上手くても英語が話せない人がいる
英語堪能な方には発音が良い方が多いのですが、中には発音だけ良いという方も稀にいます。こういったタイプの方はきちんと英語の大量入出力を実施すれば習得できると思いますので、いわば言語習得の途中ということが出来るかもしれません。
聞くだけで英語が出来るようになるタイプの英語商材
管理人の周りには、こういった類の商材を利用している方がかなりいました。そして、誰も英語が話せるようになってませんでした。この方法で言語習得できない理由を下記にまとめます。
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