英語史の基礎知識

2021年6月16日

管理人
管理人
英語運用力とは関係ありませんが、
概要ぐらいは知っておいて損はないと思います。

英語史を学ぶ理由

英語の運用能力と英語史の勉強は一切関係ないのですが、それでも知識として知っておくと学習を進める上で参考になることが多々あります。

細かい話をし始めると切りがないので(そもそも管理人も知らないので)、英語学習に役立つ箇所のみをピックアップして概要を説明していきます。上っ面だけを調べているので、所々に間違いがあるかもしれませんがその辺りはご容赦ください。

英語史の出典元

ネットで色々調べていたら、下記サイトで詳しく説明されているのを見つけました。当サイトで説明している内容は基本的にリンク先のサイトの内容をかいつまんでいます。

hellog~英語史ブログ

同サイトの著者は本も出版しているようなので興味のある方は読んでみると良いと思います。パッと見、かなり面白そうな本です。

英語史の概要

必要最低限の内容だけかいつまんで説明していきます。

英語の起源


英語は左図のように印欧祖語を起源とするゲルマン語派に属しており、西ゲルマン→低地ゲルマン→アングロ・フリジア→古英語→中英語→近代英語→現代英語という形で発展してきた言語となります。

他言語の影響


英語はイングランド発祥の言語なのですが、①他民族による支配②近隣地域との交流等により、色々な言語の影響を受けて発展していきます(左図はそのイメージです)。

現代英語の借用語の起源と割合



【左上図:現代英語の借用語の起源と割合】
結果、現代英語はゲルマン基語をベースとして異なる語族・語群にまたがる様々な言語からの借入語(外来語)から成ってます。

【左下図:現代英語の借用語の起源と割合(使用頻度別)】

左下図は使用頻度の高い英単語数別に分けた単語の構成割合になります。単語数が少ないほど(使用頻度が高いほど)、Germanic(ゲルマン基語をベースとした英語本来語)の構成率が高いのが分かると思います。

イメージ的には日常使う基本的な語彙には英語本来語が使われており、語数を広げていくと外来語の割合が増していくという感じです。これは、歴史的に見ると次のような背景が関係しているようです。

【まとめ】
  • ノルマン人支配により貴族はフランス語庶民は英語を話す時代があった
  • ルネサンス期に多くのギリシャ・ローマ作品が翻訳されたが、読者はラテン語の素養を持った人が多かったため様々なラテン語がそのまま英語に入ってきた

英語学習する上で覚えておくとよいこと

上述した英語史の概要より、次の二つのことを意識しておくと英語の学習に役立つと思います。

現代語彙の三層構造

対象とする語彙数によってもちょっと異なってきますが、英語の語彙は大きく分けて左図の3階層に分類することができます。
各層に属する単語の特徴をざっくりまとめると下記のようになります。

各層特徴
下層
(古英語)
元々、アングロサクソン人が日常的に使っていた英語本来語。いわゆる中学で学ぶような基本的な語彙が多く、日常的にも口語で頻繁に使われる単語となります。ゲルマン系とも言われます。
中層
(フランス語借入)
ノルマン人の支配により、貴族はフランス語、庶民は英語を話す時代があり、その際にフランス語が大量に英語へ流入しています。また、一部の単語は庶民の間でも使われるようになっていったので、英語本来語に比べて特別硬いという印象はあまりないものが多いです。
上層
(ラテン語)
ルネサンス期に、多くのギリシャ・ローマ作品が翻訳されました。その際、読者はラテン語の素養を持った人が多かったことから、様々なラテン語がそのまま英語に入って来ています。下層や中層の単語に比べ、硬くてフォーマルな印象のある単語が多いです。
また、具体的な単語をいくつかピックアップすると下記のようになります。感覚的には、下層は日常的に使う簡単な単語上層は専門的で高貴な響きのある単語中層はその中間といった感じです。どれも似たような意味を持っていますが、右に行くほど硬くてフォーマルな響きを持つのが分かると思います。

下層中層上層
fireflameconflagration
timeageepoch
helpaidassistance

語源について


単語の多く(特にラテン語由来のもの)は、接頭辞語根接尾辞といったパーツに分解することができ、イメージを活用しながら学習することができます。これは外国人が日本語の漢字を部首に分けて覚えるのに相当すると思います。
上で掲載している画像はすずきひろし先生の書籍から引用しています。

二重語

もともと同じ語でありながら流入経路が違うため、異なる語形をもつ用語を「二重語(doublet)」と言います。上述したように英語は他言語の影響を受けながら複数のルートから単語が流入してきているので、似たような意味を持つ異なる単語が数多く存在しています。詳細は下記サイトに説明がありますので気になる方は一読してみるとよいと思います。

シップリーによる2重語一覧

Posted by linguagem