DUO3.0例文解説メモ #011

2024年1月6日DUO

管理人
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DUO3.0例文の11本目です。

文法的には「関係代名詞whichの非制限用法」を使った文章となります。

学校では「制限用法」と「非制限用法」という文法用語で学びますが、とにかくネーミングが分かりにくいです。それぞれ「限定用法」「情報を付加する用法」と置き換えるとしっくりきます。

GhatGPTより生成した例文イメージ画像
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prose

「散文」という意味の名詞。語源は、語根pro(前に)を持つ単語で「真っすぐ伝える」ということ。ここから、詩のように抑揚や感情を表現せずに、ただ淡々と進む通常の文(散文)を意味するようになる。

なお、散文とは「韻律や定型にとらわれない通常の文章」のことで、小説や随筆、論文や説明文、新聞やネットニュース等の文章のことを指す。

非制限用法のwhich

この例文のようにコンマに続けて使う関係代名詞whichは非制限用法となる。関係代名詞の制限用法と非制限用法については学校で必ず教わる内容。ただ、制限用法というのは「対象を制限する」という意味なので「限定用法」、非制限用法は「対象を制限しない」という意味なので限定せずに「情報を付け足す用法」という説明の方が感覚的にはしっくりくると思う。

詳細な説明はどの文法書にも載っているが、個人的には大西先生の本マークピーターセンの英語塾の説明が分かりやすいと思うのでそちらを一読頂くことをお勧めする。

冒頭で述べたようにこの例文は非制限用法となり、文章としては「彼の新しい小説はまもなく出版される」ということ。そして、このhis new novel(彼の新しい小説)をwhichで受けて、「散文に彼の詩の才能を融合させる」という情報を追加しているということになる。

ちなみに、この例文のコンマを無くせば制限用法となり、「彼の新しい小説が多々あり、その中で散文に彼の詩の才能を融合させたものがまもなく出版される」というようなhis new novelを限定するニュアンスになると思う。

なお、口語の場合は、文脈もしくはwhichの前のポーズの有無にて制限用法と非制限用法を識別することになる。この例文の音声を聞いてみると分かると思うが、whichの前にポーズがあるのでその辺りにも注意を払ってみるとよいと思う。

combine A and/with B

「AとBを組み合わせる」という意味の表現。この表現で使われているcombineは「組み合わせる」「結び付く」「混じり合う」等の意味を持つ動詞で、語源は、com(一緒に)bi(2つ)→「2つのものを一緒にする」となり、冒頭の意味につながっている。2つ以上のものに対しても使える動詞となっている。なお、語根bi(2つ)を持つ身近な単語としては、bicycle(2つの輪→二輪車)、bilingual(二か国語を話す人)等があるのでイメージはしやすいと思う。

gift

「贈り物」「天賦の才能」「天の恵み」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源は、give(与える)と同語源で「与えること、与えられること」を意味する単語となる。ここから、①与えるもの→「贈り物」、②神様から与えられたもの→「天賦の才能」「天の恵み」といった具合に冒頭の意味につながっている。日本語でも天才児のことをgifted child(神様から特別な才能を与えられた子供)というので、耳にしたことがある人も多いと思う。なお、longmanには「贈り物」という意味ではpresentという単語の方が日常的に使われるとの説明がある。

publish

「出版する」「公表する」「発表する」等の意味を持つ動詞。語源は、make public(公にすること)となり、冒頭の意味につながっている。なお、publicをさらに突き詰めていくと「人々に属する」といったことに由来しているらしい。

be going to do…

「…することになっている」「…するつもりだ」等の意味を持つ表現。分解して考えれば、be(状態)+going(進んでいる)+to(到達)→「何かに到達するところに進んでいる」ということ。ここから、自分の意志とは関係なく既にその流れの中にいるというニュアンスとなる。

そのため、この例文の場合は「出版することはもうすでに決まっており、彼の意志に関係なく出版される」ということになる。ちなみに、次の例文#012ではwill(確信度の高い予測)を使っている。この辺りの感覚の差異も意識しながら例文暗唱するとよいと思う。なお、この辺りの感覚的な説明は大西先生の本に分かりやすく書かれているので一読をお勧めする。

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Posted by EngxEng